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負傷休養から復帰 荻野琢「馬に乗るのは楽しい」

スポニチ
  • 2024年06月06日(木) 10時30分
 日々トレセンや競馬場など現場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は坂田高浩(39)が担当する。先月19日の京都で負傷、休養していた荻野琢真(35)に話を聞いた。4日に函館で調教騎乗を再開、復帰へ向けての心境や函館への思い入れを語った。

 復帰への確かな手応えをつかんだ。荻野琢は先月19日の京都6R発走直前にゲート内で騎乗馬が暴れ、右太腿の筋肉を負傷。「グーッと挟まれてしまって。足が曲がらなくて…」と激痛を伴い、長期離脱を覚悟した。幸い経過が良く、可動域を広げるリハビリに取り組み順調に回復。4日に函館で調教騎乗を再開した。「ほぼ違和感なく乗れました。終わった後も痛みがなくていい意味で新鮮。馬に乗るのは楽しいなと思いました」と声が弾んだ。

 北海道シリーズ開幕で気持ちも新たにする。デビュー2年目から17年連続で参戦。「関東の厩舎や牧場とのつながりもできて、毎年行くようになりました」。札幌開催中でも週中は、トレセン状態となる函館(通称「裏函」)に残って稽古をつけるパターンが恒例。裏函の時期は騎手が少なくなる。昨年、私が出張した時にも「琢真を確保した」「琢真に乗ってもらう」という関係者の声を聞き、頼りにされている姿を見てきた。街自体への愛着も強い。「人が温かいです。飲食店に行ったら“お帰り”って言ってくれて。競馬を抜きにして気さくに接してくれます。(昨年暮れに入籍した)妻の地元でもありますし、函館で出会ったので」と笑みがこぼれた。

 ここから再スタート。負傷時に調教の予定も含めてリセットしたことで「他のジョッキーに頼んだ、という馬も結構多くて」と騎乗馬確保の難しさを感じている。函館開幕週には東西合わせて多くの騎手がいる。まずは調教に乗る機会を増やすことが必要。「仕方がないことですし、徐々に増やしていきたい。競馬にも順次乗っていければ」と意気込む。前向きな姿勢で復帰へのステップを踏む。

 ◇坂田 高浩(さかた・たかひろ)1984年(昭59)11月5日生まれ、三重県出身の39歳。07年入社で09年4月から16年3月まで中央競馬担当。その後6年半、写真映像部で経験を積み、22年10月から再び競馬担当に。

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