一昨年の
アルテミスSを制した
ラヴェル(牝4、栗東・
矢作芳人厩舎)が、
マーメイドステークス(3歳上牝・GIII・芝2000m)で復活の重賞2勝目を狙う。
ラヴェルは父
キタサンブラック、
母サンブルエミューズ、母の
父ダイワメジャーの血統。半姉の
ナミュールは昨年の
マイルCSの覇者。叔母の
マルシュロレーヌは21年のBCディスタフ、叔父の
バーデンヴァイラーは一昨年の
マーキュリーCと昨年の
佐賀記念を制している。97年の
桜花賞を制した曾祖
母キョウエイマーチを祖とする名牝系の出身だ。
ここまで9戦2勝。一昨年の
アルテミスSでは後に牝馬3冠を制する
リバティアイランドを破り、重賞初制覇を果たした。現時点でただ1頭、
リバティアイランドに先着した牝馬でもある。しかし、その後は7戦連続で4着以下。ただ、今年2戦は
京都記念が0秒5差の5着、
中山牝馬Sが0秒6差の11着だから、大きく負けているわけではない。復調の兆しあり、と言えるだろう。
このまま早熟馬と言われて終わるわけにはいかない。ここは何が何でも意地を見せたい一戦となる。