3回東京開催の3週目は芝1600m(土)、ダート1400m(土)、芝1400m(日)と計3鞍のメイクデビューが組まれている。芝1600mと芝1400mには東西の血統馬がスタンバイ。昨年のダート1400mでは
アマンテビアンコが勝ち上がっており、今春の
羽田盃を制した。2着の
ハビレも
羽田盃(4着)、
東京ダービー(5着)に駒を進めている。それぞれの出走馬に注目だ。
【6月15日(土) 東京芝1600m】
◆
ドゥカート(牡、父
レイデオロ、
母キャットコイン、美浦・
宮田敬介厩舎)
母は
クイーンCの勝ち馬。おばに
タガノエリザベート(
ファンタジーS)、
ワンブレスアウェイ(
愛知杯)、
ロックディスタウン(
札幌2歳S)がいる。先週の追い切りはウッドチップコースで3頭縦列の最後尾から追走させ、6F82.4-66.4-51.4-36.8-23.3-11.3の好時計をマークした。「まだ緩さがあるけど、時計的にも十分に動けているし、馬体を併せてからがいい。まずはマイルぐらいが良さそうです」と
宮田敬介調教師。鞍上は
戸崎圭太騎手が予定されている。
【6月15日(土) 東京ダート1400m】
◆
クレーキング(牡、父
ナダル、
母クインアマランサス、美浦・
中舘英二厩舎)
◆
パースウェイド(牝、父
ナダル、
母スアデラ、美浦・
中舘英二厩舎)
父は現2歳世代が初年度産駒の新種牡馬。前者は祖母が
ヒカルアマランサス(
京都牝馬S)、叔父に
ホウオウアマゾン(
アーリントンC)がいる。後者は祖母が
マサノミネルバ(
エーデルワイス賞)、母も南関東(船橋)の重賞を勝っている。どちらも先週の追い切りはウッドチップコースで水準以上の好時計をマークした。「(東京では)ここしかダートの番組がないので、一緒に使います。タイプ的には
パースウェイドのほうが前向きな性格。
クレーキングも十分に動けているし、いいところがありそう」と
中舘英二調教師は2頭とも素質を見込んでいる。
【6月16日(日) 東京芝1400m】
◆
プリティディーヴァ(牝、父
Kingman、
母Assurance、美浦・
田中博康厩舎)
叔父の
Gear Upはフランスの2歳G1・クリテリウムド
サンクルー(芝2000m)を逃げ切りで勝っている。先々週の追い切りはウッドチップコースでGI馬の
レモンポップと併せ、ラスト1F11.1をマーク。先週は6F82.3-65.8-51.2-37.3-23.9-11.4の好時計を出した。「もう少し首の使い方が上手になるといいけど、しっかりした体つき。いいスピードがありそうです」と
田中博康調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
【6月15日(土) 函館芝1200m・牝馬】
◆
チギリ(牝、父
レッドファルクス、
母ナチュラルスタンス、美浦・
鹿戸雄一厩舎)
叔父に
ミュゼエイリアン(
毎日杯)がおり、一族からは
エリンコート(
オークス)や
ララクリスティーヌ(
京都牝馬S)が出ている。「素直で真面目な性格だし、初戦から動けそう。フットワークが大きいぶん、小回りコースで流れに乗っていけるかがポイント。1200mから使ってみるけど、体形的には距離が延びても大丈夫そうです」と
鹿戸雄一調教師。鞍上は
横山武史騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)