京都競馬場で6月23日(日)に行われる
宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)。目前に迫る“上半期の
グランプリ”で、これまでに生まれた記録や興味深い出来事とは。今回はファン投票について、84年
グレード制導入以降の記録を深堀りする。
近年は投票数の増加が著しい。22年に
タイトルホルダーが19万1394票、23年に
イクイノックスが21万6379票を集めて首位だったが、今年は
ドウデュースが23万8367票を獲得。3年連続で歴代最多得票数を更新している。総票数も10年前の14年が79万4160票なのに対して、今年はそこから約3.5倍に増加。近3年の推移で見ても223万2089票→250万2815票→285万427票と右肩上がりだ。
今年は
ドウデュースが初めて1位に輝いた。では複数回トップに選ばれた馬はいるのだろうか。複数回1位になったのは8頭おり、いずれも2年以上連続して選出。中でも
メジロマックイーンは唯一の3年連続で選ばれており、人気・実力ともに長く維持した証といえるだろう。その間、
宝塚記念でも2着→不出走→1着としっかり結果を残している。
ちなみに最多得票馬の成績を振り返ってみると以下の通りになった。
【84年以降の計40頭】
1着 11頭
2着 7頭
3着 4頭
4着以下・中止 7頭
不出走・除外 11頭
近40回で最多得票馬が出走した場合の勝率は37.9%、複勝率は75.8%にも達する。やはりファンが選んだ最強馬は“強い”ということか。
クロノジェネシス、
タイトルホルダー、
イクイノックスと近3年連続でファン投票1位の馬が勝利している。
ドウデュースにデータも流れも追い風のはず。“レジェンド”
武豊騎手の
宝塚記念5勝目とともに、秋春
グランプリ連覇となるだろうか。
【ファン投票で複数回1位を獲得した馬】※84年以降
メジロマックイーン 91年、92年、93年
テイエムオペラオー 00年、01年
ウオッカ 08年、09年
ブエナビスタ 10年、11年
オルフェーヴル 12年、13年
ゴールドシップ 14年、15年
キタサンブラック 16年、17年
アーモンドアイ 19年、20年