「新馬戦」（１６日、東京）

　昨年は２歳女王アスコリピチェーノが初陣を飾った第３回東京６日目の芝１４００メートル戦（１６日・東京５Ｒ）。今年も将来性豊かな好素材がスタンバイしている。関東期待は、ダート王に君臨するウシュバテソーロの半妹ツインピークス（牝２歳、美浦・高木）。新種牡馬ミスターメロディ産駒で兄よりも仕上がりは早そうだ。関西からは、福永厩舎期待のダノンブランニュー（牡２歳）が東上する。こちらは２２年２冠牝馬スターズオンアースの半弟。初戦から目が離せない激突だ。また、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐外野手（３５）が所有するゴッドヴァレー（牡２歳、栗東・渡辺）は、１６日の京都５Ｒ（芝１６００メートル）にスタンバイ。負傷離脱中のオーナーへＪＲＡ初星を届けられるか。

　西の新進気鋭・福永厩舎が府中へ期待馬を送り込む。ダノンブランニューは２２年当歳セレクトセールで１億４０００万円（税抜き）の高値がついたミッキーアイル産駒。半姉に２２年牝馬クラシック２冠馬スターズオンアースを持つ良血馬だ。

　５日の１週前追いでは栗東ＣＷで６Ｆ８０秒４-３６秒１-１１秒７の好時計。年長馬を相手にきっちり併入でフィニッシュした。野元助手は「順調に仕上がっています。動き自体もいいですね」とデビューに向けて万全をアピール。「手脚が軽いし、前向き。馬はしっかりしています。ピュッとは切れないですが、長く脚を使えるタイプですね」と素質を評価している。

　スピード能力にもたけている様子で、「先週金曜にゲート練習をしましたが速かったですね。先頭を走るとフワッとするところはありますが、馬がいれば大丈夫だと思います」と同助手だ。千四からの始動ということもあって偉大な姉とはカテゴリーこそ異なるが、好素材には変わりない。意欲の東上で、まずは初陣Ｖといく。

提供：デイリースポーツ