JRAでも2歳戦が始まり、新種牡馬たちが大活躍を収めている。
地方競馬を含め、産駒が勝ち上がった新種牡馬は、
ナダルが中央2勝、
ミスターメロディと
ルヴァンスレーヴが地方2勝、
サートゥルナーリアと
シスキンが中央1勝、そして
タワーオブロンドン、
ゴールドドリーム、
フォーウィールドライブ、
レッドベルジュール、
ステッペンウルフが地方1勝と、すでに10頭に上る。
アドマイヤマーズは中央で2着2回、
モズアスコットも中央3着があるなど、すぐに順番が回ってくる可能性の高い馬も多い。
ナダルは背が高く、馬格も迫力を感じるほどの馬だが、産駒は意外にもコンパクトな馬が目立つ。8日函館5Rで勝ち上がった
ヒデノブルースカイ(牡2歳、栗東・梅田厩舎)は420キロ、9日京都5Rを差し切った
ポートデラメール(牝2歳、栗東・斉藤崇厩舎)は408キロだった。
ナダル自身、ファシ
グティプトントレーニングセールで1ハロン10秒0を叩き出したように、雄大な馬体を誇りながら身体能力に長けており、その瞬発力と仕上がりの早さは、確実に遺伝していると感じる。
レースシーンでは2歳馬の話題が尽きないが、馬産地ではセレクトセールの下見が始まるなど、1歳馬に視線が注がれている。18日に鹿児島県のJBBA九州種馬場で、九州1歳市場が開催される。31頭の上場すべてが九州産馬で、産駒が上場する新種牡馬には、21年カーターH(米G1)を制した
ミスチヴィアスアレックス、18年
北海道スプリントCを制した
テーオーヘリオスや、佐賀で重賞17勝の実績を誇る
サウスヴィグラス後継の
キングプライドがいる。九州市場は、トレーニングセールを
佐賀競馬場で開催した時には足を運んだことがあるが、1歳市場は初めて訪れる。
ヨカヨカや
イロゴトシの活躍で、九州産馬への関心が高まっている中、どのような市場になるか注目したい。(競馬ライター)
スポーツ報知