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【こちら日高支局です・古谷剛彦】ヨカヨカやイロゴトシの活躍で注目度アップの九州1歳市場

スポーツ報知
  • 2024年06月12日(水) 10時30分
 JRAでも2歳戦が始まり、新種牡馬たちが大活躍を収めている。地方競馬を含め、産駒が勝ち上がった新種牡馬は、ナダルが中央2勝、ミスターメロディルヴァンスレーヴが地方2勝、サートゥルナーリアシスキンが中央1勝、そしてタワーオブロンドンゴールドドリームフォーウィールドライブレッドベルジュールステッペンウルフが地方1勝と、すでに10頭に上る。アドマイヤマーズは中央で2着2回、モズアスコットも中央3着があるなど、すぐに順番が回ってくる可能性の高い馬も多い。

 ナダルは背が高く、馬格も迫力を感じるほどの馬だが、産駒は意外にもコンパクトな馬が目立つ。8日函館5Rで勝ち上がったヒデノブルースカイ(牡2歳、栗東・梅田厩舎)は420キロ、9日京都5Rを差し切ったポートデラメール(牝2歳、栗東・斉藤崇厩舎)は408キロだった。ナダル自身、ファシグティプトントレーニングセールで1ハロン10秒0を叩き出したように、雄大な馬体を誇りながら身体能力に長けており、その瞬発力と仕上がりの早さは、確実に遺伝していると感じる。

 レースシーンでは2歳馬の話題が尽きないが、馬産地ではセレクトセールの下見が始まるなど、1歳馬に視線が注がれている。18日に鹿児島県のJBBA九州種馬場で、九州1歳市場が開催される。31頭の上場すべてが九州産馬で、産駒が上場する新種牡馬には、21年カーターH(米G1)を制したミスチヴィアスアレックス、18年北海道スプリントCを制したテーオーヘリオスや、佐賀で重賞17勝の実績を誇るサウスヴィグラス後継のキングプライドがいる。九州市場は、トレーニングセールを佐賀競馬場で開催した時には足を運んだことがあるが、1歳市場は初めて訪れる。ヨカヨカイロゴトシの活躍で、九州産馬への関心が高まっている中、どのような市場になるか注目したい。(競馬ライター)

スポーツ報知

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