2024年の上半期GIも残すところ今週末の
宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)で最後。そこで、ここまでの戦いを制したジョッキーたちに目を向けてみると、若手の台頭や中堅の意地、大ベテランの貫禄勝ちなど様々なドラマが生まれていた。ただそれだけではなく、上半期の11戦全てが異なるジョッキーによる勝利という珍しい現象が起きていた。
振り返ると、
フェブラリーSでは藤岡佑騎手の約6年ぶりGI制覇から始まり、
桜花賞は短期免許のモレイラ騎手が勝利。
天皇賞(春)と
ヴィクトリアマイルではそれぞれ菱田騎手と津村騎手の2人がGIジョッキーの仲間入りを果たした。そして
日本ダービーでは横山典騎手が約7年ぶりのGI制覇、その翌週はスポット騎乗のマク
ドナルド騎手が
安田記念制覇と、実に幅広いジョッキーたちが名を連ねた。
今年の
宝塚記念出走馬の中で今年GIを勝利していないのは
カラテの岩田望騎手、
シュトルーヴェのレーン騎手、
ソールオリエンスの横山武騎手、
ディープボンドの幸騎手、
ドウデュースの
武豊騎手、
プラダリアの池添騎手、
ブローザホーンの菅原明騎手、
ヤマニンサンパの団野騎手で計8人。年始から
安田記念まで異なるジョッキーが勝利したのは、
ヴィクトリアマイル&
大阪杯がGIに加わり「11戦」となってからは史上初の出来事。今回でその記録は途切れるか、「12」に伸ばし下半期に繋がるのか。そういった視点で楽しむのも春のドリームレースの醍醐味だ。
【24年
JRA平地GIの勝利騎手(勝ち馬)】
・
フェブラリーS:
藤岡佑介騎手(
ペプチドナイル)
・
高松宮記念:
坂井瑠星騎手(
マッドクール)
・
大阪杯:
横山和生騎手(
ベラジオオペラ)
・
桜花賞:J.モレイラ騎手(
ステレンボッシュ)
・
皐月賞:
戸崎圭太騎手(
ジャスティンミラノ)
・
天皇賞(春):
菱田裕二騎手(
テーオーロイヤル)
・
NHKマイルC:
川田将雅騎手(
ジャンタルマンタル)
・
ヴィクトリアマイル:
津村明秀騎手(
テンハッピーローズ)
・
オークス:
C.ルメール騎手(
チェルヴィニア)
・
日本ダービー:
横山典弘騎手(
ダノンデサイル)
・
安田記念:J.マク
ドナルド騎手(
ロマンチックウォリアー)