中央交流の3歳牝馬限定重賞Jpn2「第60回
関東オークス」が12日、
川崎競馬場で行われた。1番人気の
アンデスビエントが逃げ切り優勝、手綱を取った
田口貫太(20)とともに重賞初制覇した。
ゴールの瞬間、ステッキを握った右手で
ガッツポーズをつくった田口。初めてのタイトル奪取に表彰台で笑顔がはじけた。「重賞初制覇は素直にうれしいです。1番人気の馬を任せてくれた関係者に感謝です」
ハキハキとしたしっかりした受け答え。その口ぶりのように、騎乗っぷりも
パーフェクトといえるものだった。好スタートを決めると迷わずハナへ。3コーナーで百戦錬磨の御神本が乗った
ミスカッレーラからプレッシャーをかけられるが自分のペースを守って直線を向いた。そこからは馬の力が違った。左ステッキ、持ち替えて右ステッキを繰り出すとあっという間に突き放し、7馬身差をつけてゴールした。「ナイターは苦にしていなかったが物見をしていた。それでも最後は集中して走ってくれた。これから先が楽しみ」と田口。現役時8勝を挙げた「
母アンデスクイーンのように活躍してほしい」と将来に目を向けた西園正師。この1勝が
ジャンピングボードとなりそうだ。
◆
アンデスビエント 父
ドレフォン 母アンデスクイーン(母の父
タートルボウル) 牝3歳 栗東・
西園正都厩舎 馬主・グリーン
ファーム 生産者・北海道安平町のノーザン
ファーム 戦績6戦3勝(南関東1戦1勝) 総獲得賞金5440万円。
スポニチ