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マーメイドS・G3」(16日、京都)
大阪杯14着からの巻き返しを期す
ミッキーゴージャスが12日、栗東坂路で最終追い切りを行い、4F57秒5-41秒2-12秒4をマーク。目立つタイムではないものの、切れのある末脚を披露した。福島牝馬Sに続き重賞2連勝を狙う
コスタボニータも栗東坂路で軽快な動き。荒れることで知られる牝馬限定のハンデ重賞。人気を集めそうな2頭が順調な仕上がりをアピールした。
仕切り直しの一戦に向け、気持ちの
リセットはできている。
大阪杯14着からの反撃を狙う
ミッキーゴージャスは、栗東坂路で軽めに追われた。
ゴーサインを出されると、はつらつと動き、ラスト1F12秒4と、切れのある末脚を繰り出した。
4Fは57秒5。数字は全く目立たないが、安田師は「全体時計は求めていませんでした。速くならなくて良かった」と予定通りであることを強調する。「コンディション自体はいいですよ。冬の
愛知杯を勝っていますが、この時季が良さそう。毛ヅヤとか内臓面が良くなっています」。暑さに強い牝馬らしく、気温の上昇とともに、ぐんぐんと体調は上がっている。
父・隆行元調教師の下で
愛知杯を勝ち、転厩初戦だった前走の
大阪杯が14着大敗。牡馬相手のG1で、強力メンバーだったのは確かだが、道中後方のままで、競馬に参加できなかった。気難しさを露呈し、「走る方の気持ちに持って行かないと」とメンタルの立て直しに注力した。時計より質。安田師は前走後、馬の気持ちを損なわないように慎重に調整してきた。
その効果で前向きさは十分に出ているが、大きな誤算が一つあった。指揮官は「56・5キロは見込まれたと思います」と想定より重いトップハンデに頭を悩ませる。
マーメイドSがハンデ戦になった06年以降、56・5キロ以上の斤量で勝った馬はいない。「能力は間違いなくある馬」。牝馬限定のG3なら力は違うはず。地力の高さで、この難題を克服してみせる。
提供:デイリースポーツ