「園田FCス
プリント」(13日、園田)
開催5日目の11Rで行われた近畿・四国・九州地区交流重賞は、1番人気で佐賀の
オールスマートがスタートからハナに立って逃げ切り、重賞初挑戦で初制覇を成し遂げた。3馬身差の2着は5番人気で高知の
イモータルスモークが中団から抜け出して続き、首差の3着には地元・兵庫の
ルクスランページが好位から差し脚を伸ばして入った。
逃げ切った
オールスマートの勝ち時計は48秒9と出色。大井から佐賀に転入し、2戦目から6連勝で重賞初勝利まで駆け上がった。「入厩した時から馬に覇気があった。乗り味が良くて、自分が調教をつけている」と鮫島克師。騎手時代は佐賀所属で初めて地方通算5000勝を達成した手腕を今も発揮している。
スタートで昨年の覇者
メイプルシスターを2番手に抑えた時点で、鞍上には勝算があった。「
オールスマートの方が半馬身出ていたので、行ってしまおうと思った。いつも通りに3角から加速する競馬ができた」と山下裕。マイペースで逃走しながら、一枚上のスピードを存分に見せつけた。
鮫島克師は調教師になって初めての他場重賞制覇。地元で16日の佐賀がばいス
プリントではなく、このレースを選んだかいがあった。「他地区の馬との力関係を試してみたかった。騎手より調教師の方が苦労も多いし、何としても勝ちたかった」。
オールスマートの次走は未定。吉野ケ里記念(7月28日・佐賀)を念頭に置いて、今後のローテーションを検討する。
提供:デイリースポーツ