「GI未勝利の賞金王」
ディープボンド(牡7、栗東・
大久保龍志厩舎)が、
宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)で悲願のGI初制覇を狙う。
ディープボンドは父
キズナ、
母ゼフィランサス、母の
父キングヘイローの血統。母は
JRAで3勝。いとこの
ローレルゲレイロは09年の
高松宮記念と
スプリンターズSなど、重賞を4勝している。
これまで28戦5勝。重賞は20年
京都新聞杯、21年と22年の
阪神大賞典、21年フォワ賞と4勝。GIでは2着が4回、3着が1回あり、獲得賞金はGI未勝利馬で歴代トップとなる7億4059万5800円(海外含む)に達している。
宝塚記念には3年連続3回目の参戦となる。22年は0秒6差の4着、23年は0秒4差の5着だったが、近2年に比べると幾らかメンバーレベルは下がった印象。何より得意の京都で戦えるのは大きなアドバンテージだ。
昨秋以降は物足りないレースが続いていたが、前走の
天皇賞(春)で3着に健闘し、まだまだ衰えがないことを示した。鞍上は2戦連続2回目のタッグとなる
幸英明騎手。早めの競馬から、持ち味の持久力を生かした押し切りを期待したい。