史上初の騙馬Vなるか。今年で65回目を迎える
宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)だが、長い歴史のなかで騙馬が勝利したことは一度もない。
グレード制が導入された84年以降に限ると、延べ25頭が出走して、14年の
カレンミロティック、18年の
ワーザーの2着が最高着順。01年に8番人気の
ホットシークレットが3着に健闘するなど、伏兵の好走は多いが、惜しくも勝利に手が届いていない。
今年は
シュトルーヴェ(セ5、美浦・
堀宣行厩舎)が参戦する。初勝利は3歳8月と遅かったが、そこから10戦6勝、2着3回と抜群の安定感を誇っている。とりわけ去勢から復帰後はJCベストレース記念、
日経賞、
目黒記念と重賞2つを含む3連勝。
日経賞のような持久力勝負、
目黒記念のような瞬発力勝負、どんな展開になっても確実に脚を使えるのが強みだ。
ここは更に相手が強化されるが、目下の充実ぶりに加え、過去に
リスグラシューで
宝塚記念を制している
D.レーン騎手の手綱とあれば期待は高まるばかり。レース史に新たな1ページを刻むことを期待したい。