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【マーメイドS】永島まなみ 重賞初勝利 アリスヴェリテ快逃導いた 10度目重賞挑戦「馬の力に感謝」

デイリースポーツ
  • 2024年06月17日(月) 06時00分
 「マーメイドS・G3」(16日、京都)

 後続を引き離して逃げた単勝4番人気のアリスヴェリテが直線もリードを広げたまま押し切り、重賞初制覇を飾った。騎乗した永島まなみ騎手(21)=栗東・高橋康=は10回目のJRA重賞挑戦で、うれしい初勝利。2着は1番人気のエーデルブルーメ、3着は6番人気のホールネスだった。

 後ろの15頭に何もさせず、見事に逃げ切った。格上挑戦だった4番人気アリスヴェリテで、永島まなみが重賞初勝利を挙げた。ゴール後、左手で馬の首をポンポンとたたいて、好走をたたえた。「とてもうれしいです。重賞に乗せていただいた馬主さんや厩舎の方々、関係者の方々に感謝したいです」と満面の笑みを浮かべた。

 会心の勝利だった。1角でベリーヴィーナスとのハナ争いを制すると、前半5F58秒3の速いラップで後ろを引き離して逃げた。直線に向いてもスピードは緩まない。「何とか粘ってほしいという思いでした。最後はしんどくなったけど、踏ん張ってくれた馬の力に感謝したいです」と押し切った相棒をたたえた。

 何度も同じレースで他馬に騎乗し、アリスヴェリテの強さは肌で感じてきた。前走まで騎乗していた柴田裕から特徴をリサーチ。「ハンデ50キロということもありましたし、柴田裕君からハイペースで逃げても粘っていたとアドバイスをもらっていたので、この馬の強さを生かそうと思って逃げました」と胸を張った。

 JRA所属の女性騎手による同重賞Vは19年の藤田菜七子(カペラS=コパノキッキング)、22年の今村聖奈CBC賞テイエムスパーダ)に続いて3人目。「デビューしてからG1や重賞をたくさん経験させていただいたからこそ今の私がいると思っています」と自身の立ち位置を冷静に見つめる。重賞は勝てたが、まだまだ目指すべき上のステージはある。

 「たくさん重賞も乗せていただいて、そこで活躍できるジョッキーにならないといけないですし、普段のレースでも結果を出せるように、一つ一つの積み重ねを大事にしていきたいです」と決意を新たにした。周囲に信頼され、さらに勝てる騎手へ-。永島まなみはこれからも進化を続ける。

 ◆永島まなみ(ながしま・まなみ)2002年10月27日生まれ、21歳。兵庫県出身。競馬学校騎手課程37期を卒業し、栗東・高橋康之厩舎に所属。21年3月6日の小倉2R(フェイトリッパー=4着)でデビュー。同14日の中京2Rをアクイールで初勝利。重賞初騎乗は23年7月のCBC賞アビエルト=12着)、G1初騎乗は同年12月の阪神JFスウィープフィート=7着)。今年はJRA19勝、同通算97勝。身長159・8センチ。血液型はA型。父は園田で地方2043勝をマークした永島太郎元騎手(現調教師)。

提供:デイリースポーツ

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