◆第65回宝塚記念・G1(6月23日、京都競馬場・芝2200メートル)

　大阪杯でも本命を打ったソールオリエンス(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎、父キタサンブラック)は、前走の7着から大幅に条件が好転するとみて巻き返しを期待したい。直線の短い内回りコースという舞台条件から、ブリンカー初着用の前走は3コーナー手前から前に進出して、4角では4番手まで取りついたが、直線で伸びを欠いた。積極的な作戦が裏目に出たと見えて、手塚調教師は「(前走は)ブリンカーとか、こっちで考えすぎて馬が動きたいタイミングで動いた方がいいのかなと思う」と、今回はブリンカーを外して直線勝負にかける構えという。

　もともと調教で動いてしまうタイプのため、この中間は美浦・坂路での速い時計の追い切りは控えて、Wコースのみで本数を重ねてきた。指揮官は「やりすぎてしまって反動がきてたのかなという反省はある。競馬に一番いい状態で使えるようにしたいということです」ときっぱり。新たな勝負手を打ってくる姿勢に、巻き返しを願わずにはいられない。(坂本　達洋)

スポーツ報知