◆第65回宝塚記念・G1(6月23日、京都競馬場・芝2200メートル)

　4度目の挑戦で悲願のG1制覇を狙うルージュエヴァイユ(牝5歳、美浦・黒岩陽一厩舎、父ジャスタウェイ)が上々の気配を漂わせる。6月12日に美浦・Wコースで行った1週前追い切りでは、スタートから僚馬2頭を目標に集中力を保ったままリズムのいい走り。最直線ではびっしりと追われて内から末脚を伸ばすと、2頭を並ぶ間もなく抜き去りスピード感満点のフィニッシュ。6ハロン79秒8、ラスト1ハロンは10秒8の切れ味で最先着した。5日にもラスト1ハロン10秒8をマークしており状態面はすこぶる順調だ。黒岩調教師は「体も減っていなくて思い描いた通りに来ている。いい張りがあるし現状はいい。まだ上の状態を目指せるので(疲れに関しては)しっかりケアしていきたい」と手応えを隠さない。

　3走前は今回と同じ舞台で行われたエリザベス女王杯で2着。前走の大阪杯もメンバー最速の末脚を繰り出し3着と好走した。黒岩師は「前走は2走前の敗戦を踏まえ、あまり外を回さずに内で脚をためてロスのない競馬を心がけてうまくいったと思う。前回の方が(2走前に8着だった)京都記念より走り自体は良かった」と今度こその構えだ。

スポーツ報知