北海道苫小牧のノーザンホースパークで7月8日(月)、9日(火)に行われる「セレクトセール2024」。毎年多くの活躍馬を送り出す日本最大級のセリ市の開催を前に、セレクトセールをより楽しむための情報や過去の出来事を紹介。今回はセレクトセールに産駒が初上場される新種牡馬を紹介したい。
最初に紹介したいのは2頭だ。21年の
皐月賞、
天皇賞(秋)、
有馬記念を制した
エフフォーリアの産駒は6頭、19年の
朝日杯FS覇者の
サリオスの産駒は8頭が上場予定となっている。前者では一族に活躍馬がズラリと並ぶ「
リッスンの2024(牡)」、後者では14年の京都2歳Sを制した
ベルラップの半妹となる「
ベルスリーブの2024(牝)」が高額取引となりそうだ。
他では21年の米G1ペンシルベニアダービーの覇者である
ホットロッドチャーリーの産駒が5頭、16年の
日本ダービー馬の
マカヒキと、22年の
スプリンターズSを制した
ジャンダルムの産駒が1頭ずつ上場される。さらに22年のカルティエ賞
年度代表馬の
バーイード(
Baaeed)の産駒となる「
ファハンムーラの2024(牡)」、22年のエクリプス賞
年度代表馬の
フライトライン(
Flightline)を父に持つ「
ブルーストライプの2024(牡)」、「
タングリトナの2024(牡)」、「
グレースアドラーの2024(牡)」も要注目だ。
中でも生涯成績6戦無敗で2着馬に計71馬身差をつけた怪物
フライトラインの産駒は、3頭ともに母がG1勝ち馬なので、かなりの高額取引となる可能性もある。新種牡馬は評価が定まっていない分、いい馬を先物買いできる魅力がある。どの新種牡馬が未来のリーディングサイアーとなるのか、そんな視点でセールを見るのも面白そうだ。