スマートフォン版へ

【地方競馬】レモンポップが横綱相撲の走り4つ目のビッグタイトルをゲット

デイリースポーツ
  • 2024年06月19日(水) 19時42分
 「さきたま杯・Jpn1」(19日、浦和)

 記念すべきJpn1昇格の大一番は、やはり役者が違っていた。単勝1・2倍とダントツの支持を得たレモンポップが2番手から3角先頭の横綱相撲を展開。直線も懸命に末脚を伸ばし、サウジからの帰国初戦を自身4つ目のビッグタイトルで飾った。2着には3番人気の兵庫イグナイター。3着には2番人気のシャマルが入った。

 昨年のJRA賞最優秀ダートホースにとって、サウジからの帰国初戦も初めての小回りコースも単なる杞憂(きゆう)。前日の豪雨(6R以降打ち切り)がウソのように、鮮やかに広がった“浦和ブルー”の空の下、一枚も二枚も上のスピードを発揮したレモンポップが、記念すべき大舞台でも主役を務め上げ、上半期のダート短距離王を戴冠した。

 スタートで内へ寄れるシーンはあったが、すぐに立て直して2番手へ。逃げたアランバローズとはスピードが違うとばかりに、向正面の中ほどで先頭へ。最後の直線は雨上がりの馬場で走りにくそうだったが、鞍上の左右の激励に応えて、力強くフィニッシュラインを駆け抜けた。

 午前11時の開門前から長蛇の列で熱気に包まれたメモリアルデー。コンビを組んで国内では負け知らず。4つ目のビッグへ導いた坂井は「五分にスタートを出てくれれば力は上だと思っていました。道中もポジションにはこだわらず、この馬のリズムで。記念すべき“ジーワン”を勝つことができて良かった」と、1万を超えるファンからの祝福に応えた。

 埼玉県新座市生まれの田中博師にとっては“地元”でのビッグVとなり、ホッとした様子でヒーローを迎えた。「タフな競馬だったので、最後は一杯一杯。ドキドキでした」と緊張気味。前走のサウジCは12着大敗。しかもここ2走は、立ち上げの段階で気持ちの高ぶりを現すようになったそうで、非常に難しい調整だった。「注意を払い、牧場からここまでいい調整で来られました。きょうは(馬は)平常心でした」とようやく笑みを浮かべた。

 次走に明言はなかったが「このぐらいの距離がベストだと思うけど、中距離も勝ってくれましたからね。選択肢が広がったことは確か。海外も含めて」。またひとつ価値ある勲章を積み上げ、その将来は限りなく明るい。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す