今年からJpn1に昇格した「第28回さきたま杯」が19日、浦和競馬場で行われた。圧倒的1番人気に推されたレモンポップが道中2番手から3コーナー先頭で押し切って優勝。重賞5勝目を飾った。

　3カ月ぶりの実戦も、トリッキーな小回り浦和コースも昨年の最優秀ダートホースには関係なかった。レモンポップが連覇を狙うイグナイター、5月のかしわ記念を制したシャマルなど強豪を従えて堂々先頭ゴール。坂井は「五分にスタートを切ってくれれば力が上だと思っていた。この馬のリズムで走ることだけを考えた」とパートナーを全面的に信頼。「小回りの千四もこなしてくれた。この馬の強さはどんな条件でも負けないことだと思う」と称えた。

　12着大敗を喫した2月のサウジCの悪夢を振り払う快勝劇に田中博師は「いい状態で帰厩できたし、いい調整ができた」と安堵(あんど)の表情を見せた。昨年のフェブラリーS、南部杯、チャンピオンズCに続く“G1級”勝利に「スプリント路線のJpn1を勝って今後の選択肢が増えた」と師。国内のビッグレースに照準を合わせるのか、それとも海外に打って出るか。絶対的なダート統一チャンピオンへ向けて着々と足場を固めていく。

　◆レモンポップ　父レモンドロップキッド　母アンリーチャブル(母の父)ジャイアンツコーズウェイ　牡6歳　JRA美浦・田中博康厩舎　馬主・ゴドルフィン　生産者・米国・Mr.＆Mrs.OliverS.Tait　戦績16戦11勝　総獲得賞金5億6175万6000円。

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スポニチ