◆第65回
宝塚記念・G1(6月23日、京都競馬場・芝2200メートル)
春の
グランプリ、第65回
宝塚記念・G1(23日、京都)の枠順が20日、決まった。「考察」データ編は、京都開催を歓迎するあの馬にフォーカス。
ディープインパクトが制した06年以来、18年ぶりに京都の芝2200メートルで開催される
宝塚記念。今回と同舞台の
京都記念を制した
プラダリアが、父に続くG1制覇のチャンスを迎えた。
過去10年の勝ち馬のうち、芝2200メートル戦の重賞(3歳戦のぞく)で勝ち星があった馬が7勝をマーク。今回のメンバーでは
プラダリアのほか
ドウデュース、
ローシャムパークの3頭が該当する。非根幹距離(400メートルで割り切れない)のレースで施行数が少ないため、その距離実績が好成績につながっていると考えられるが、なかでも
京都記念との相性が抜群だ。
昨年までの過去10年の
京都記念勝ち馬のうち、5頭が同年の
宝塚記念に出走し、3頭が優勝。阪神で開催される例年の春の
グランプリと違い、今年は関連性がさらに強くなる可能性は高い。
ディープインパクト産駒は、過去5年の阪神芝2200メートルが【67864】で勝率7・1%に対し、京都の芝2200メートルでは【83326】で同20・0%とはね上がる。
ハーツクライ産駒(
ドウデュース)が13・7%から8・1%、
ハービンジャー産駒(
ローシャムパーク)が12・9%から5・1%と勝率を下げるだけに、コース替わりも歓迎だ。
また、梅雨時期の開催。母の
父クロフネは過去5年の稍重、重、不良馬場で行われた芝重賞でトップの11勝をマーク(2位は
ディープインパクト、
キングカメハメハの6勝)している。
プラダリアも重馬場だった昨年の
京都大賞典を勝利し、京都は2戦2勝の得意コース。馬場が渋るようなら信頼度はさらにアップする。(戸田 和彦)
スポーツ報知