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熊沢重文氏 91年有馬記念Vは中山初騎乗「行き方さえわからなかった」 ダイユウサクで番狂わせ

デイリースポーツ
  • 2024年06月23日(日) 20時14分
 JRA通算1051勝のうち、障害は257勝で歴代最多を誇る元祖二刀流ジョッキー・熊沢重文氏(56)がこのほど、デイリースポーツのインタビューに応じ、1991年にダイユウサクでレコード勝ちした有馬記念での秘話を明かした。

 熊沢元騎手といえば、競馬ファンなら有馬記念の“史上最強の番狂わせ”を思い出す人が多いだろう。ブービーの14番人気だったダイユウサクが内から圧巻の末脚を見せ、武豊とのコンビで1番人気だったメジロマックイーンを下して勝利。デビュー6年目でG1・2勝目を飾った。

 この有馬記念で中山初騎乗というのだから驚きだ。当時、阪神や京都、中京、小倉を主戦場にしていた熊沢氏は「中山競馬場への行き方さえわからなかった」と笑い飛ばす。ビッグレースの前に馬場を確認するため、中山でもう1頭に騎乗予定だったというが、「ふたを開けてみたら最終レースでした。馬場見せじゃなくて、(有馬記念の)後だったので勘弁してよって(笑)。勝ってから余韻に浸る暇もなく乗りましたね」と当時を振り返った。

 実は、G1初制覇となった88年にコスモドリームで制したオークス時も、東京初騎乗。「そういうの多いですよね」と本人はケロリとしたもの。初物にも大物にも強い-“二刀流の鉄人”の強心臓ぶりを見た気がした。(デイリースポーツ・野里美央)

提供:デイリースポーツ

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