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宝塚記念・G1」(23日、京都)
18年ぶりに淀を舞台に行われた上半期を締めくくるドリームレースを制したのは、ファン投票24位ながら3番人気に推された
ブローザホーン。荒れた馬場を味方に、2度目のG1挑戦で
ビッグタイトルを奪取した。鞍上の
菅原明良騎手(23)=美浦・高木、管理する
吉岡辰弥調教師(48)=栗東=ともにG1初勝利。
エピファネイア産駒は今年のJRA・G1でトップの4勝となった。2着に7番人気の
ソールオリエンス、3着に5番人気の
ベラジオオペラが入り、1番人気の
ドウデュースは6着に敗れた。
◇ ◇
前半1000メートルが61秒0。そんなに速くなかったと思うけど、3角過ぎから一斉に仕掛けていったのが肝だったかな。先に動いた馬が苦しくなって、結果的に馬場の外めから追い込んだ1、2着馬に展開が向いたね。
勝った
ブローザホーンは馬場、そして今年の京都コースが大いに味方した。小さい馬だけど、素軽いフットワークで道悪を気にしないし、京都の外回りで結果も出しているからね。スタートして無理せず、直線はジョッキーが計ったように馬場のいい外に持ち出した。好騎乗も光ったし、当然馬自身の力があってこそだとは思う。
ソールオリエンスにも驚いたよ。
皐月賞を勝ったときから僕も注目していたけど、
菊花賞3着後はさっぱりだった。今回は折り合いもついていたし、
皐月賞と同じように馬場も悪かったね。何よりも自分のリズムで走れたのが大きいのかな。
評価したいのは3着の
ベラジオオペラだね。好位で運んで早めに外から来られたけど、よく踏ん張ったよ。最後も差し返すようなところも見せて、自分の競馬ができた。馬場が良ければ結果も違ったはず。もともと(調教師の)上村君も先々の馬と話していたし、これからも楽しみだ。豊君の
ドウデュースは具合も良さそうだったけど、直線で内に入ったのがこたえのか。正直言って理由が分からないね。とにかく今回は難しいレースだったと思う。(元JRA調教師)
提供:デイリースポーツ