先週末に
宝塚記念が終わり、一年も間もなく折り返し地点に達する。数々の名勝負や記録が生まれた半年間。本稿では「騎手」でスポットをあて、上半期のGIレースを振り返りたい。
フェブラリーSから
宝塚記念まで、
JRAの平地GI競走は12レース。そのすべてで異なる騎手が勝つという、史上初の出来事があった。
そのぶん、初めてGIタイトルを手にしたジョッキーも多かった。
菱田裕二騎手が
テーオーロイヤルとのタッグで
天皇賞(春)を制すと、ヴィクトリアMでは
津村明秀騎手が単勝208.6倍の
テンハッピーローズで勝利。
安田記念では香港からの刺客
ロマンチックウォリアーにまたがり、J.マク
ドナルド騎手が
JRA・GIに初挑戦、初制覇を決めている。そして、先週末の
宝塚記念。
菅原明良騎手が
ブローザホーンを1着に導き、6年目にして待望の
ビッグタイトルを手にした。
また、印象的な勝利も。
フェブラリーSでは、
藤岡佑介騎手が5年9カ月ぶりのGI勝ち。ハイペースを先行4番手で運ぶ強気の騎乗で、
ペプチドナイルに初のタイトルをもたらした。
日本ダービーでは、
横山典弘騎手が歴代2位タイの3勝目。さらに同レースにおける最年長勝利記録も更新した。
秋のGIシリーズでも、“異なる騎手のGI勝ち”は続くだろうか。今後も名手の手綱捌きに注目したい。