大井競馬場で6月26日(水)に行われる
帝王賞(4歳上・JpnI・ダ2000m)。上半期のダート王者を決する一戦で、
グランブリッジ(牝5、栗東・
新谷功一厩舎)がレース史上5頭目かつ、21年ぶりの牝馬戴冠を狙う。
同馬は
父シニスターミニスター、
母ディレットリーチェ、母の
父ダイワメジャーの血統。4代母に82年
エリザベス女王杯を制した
ビクトリアクラウン、祖母に06年の
フローラS2着馬
ブロンコーネがいる。
21年9月に中京競馬場でデビュー。翌年1月、3戦目にして初白星を挙げると、同年4月の1勝クラスから、
関東オークス、
ブリーダーズGCと3連勝を飾る。秋には
JBCレディスクラシック、
クイーン賞で連続2着となり、牝馬ダート
グレード路線には欠かせない存在となった。
その後も23年の
TCK女王盃、
エンプレス杯とタイトルを積み上げ、近走は牡馬混合重賞にも参戦。昨年暮れの
名古屋グランプリで2着だっただけでなく、前々走の
川崎記念でも2着とJpnIでも気を吐いている。通算成績は18戦6勝(うち重賞4勝)。
これまで
帝王賞を勝った牝馬は4頭いる。82年
コーナンルビーは
羽田盃を勝った南関東の名馬で、96年
ホクトベガは交流重賞10連勝を飾った砂の最強馬。00年
ファストフレンドは長きに渡り活躍し重賞9勝、03年
ネームヴァリューは地方移籍で開花した船橋を代表する一頭である。いずれもダートでは名の知れた名牝ばかりだ。
グランブリッジが勝利すれば、21年ぶりの牝馬戴冠。
川崎記念で2着があるように、牡馬相手でも力関係はまったく見劣らない。この一年は重賞で2着5回と惜しい競馬が続いているが、上半期の大一番でうっ憤を晴らしたい。