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【帝王賞】キングズソード完勝 藤岡佑介「凄く強い競馬」 弟・康太さんも乗った相棒称えた

スポニチ
  • 2024年06月27日(木) 04時45分
 上半期のダートチャンピオンを決するJpn1「第47回帝王賞」が大井競馬場で行われ、好位から抜け出した藤岡佑介(38)騎乗の中央馬キングズソードが優勝。昨秋のJBCクラシックに続きJpn1・2勝目を飾った。2着にウィルソンテソーロ、3着にディクテオンが入り、中央勢が上位を独占した。

 JRA勢が人気を分け合い、大混戦と目された一戦。終わってみればキングズソードの完勝だった。

 プラン通りの運び、想像以上の強さに藤岡は笑顔。「新馬戦(22年1月=1着)以来の騎乗だったが、もの凄く首が太くなって、ダート馬らしくなったと思いました」

 落馬事故で4月10日に天国へと旅立った弟・康太さんも騎乗経験がある相棒と手にした帝王賞初勝利。柔和な笑顔で大井の夜空を見つめた。

 内枠を利した地方馬ライトウォーリアがハナへ。道中は息がたっぷり入るスローペースとなり、キングズソードはギュッと固まった馬群の好位3番手の外を確保した。

 勝負どころでも馬なりのまま直線へ。好位置で余力を残せたキングズは絶好の手応え。一気にトップスピードに乗ると、迫る1番人気ウィルソンテソーロを1馬身3/4振り切ってゴールを駆け抜けた。

 藤岡は「最初から先行したいと思っていた。(道中は)相当遅いなと思ったし、うまく息も入った。4コーナーで後ろを見た時にウィルソンテソーロが見えたのでスパートをして、そのまま止まらないでくれと願っていました」と汗をぬぐった。

 同じ大井で行われた昨年JBCクラシックも優勝。その後も東京大賞典フェブラリーSかしわ記念で5、5、4着と一線級を相手に差のない競馬を続けており、2つ目のビッグタイトル獲得に大きな驚きはない。

 藤岡は「馬が成長しているし、今日はいいメンバーを相手に凄く強い競馬だった。この先も期待したい」と称賛した。

 今後について、寺島師は「ここで夏休み。今後、選択肢は多くなるが、ここまで来たので海外も含めて考えていきたい」と、さらなる夢を口にした。実力と自信を手にした“王の剣”。返す刀で続く大舞台でも快走を続けるはずだ。

 キングズソード 父シニスターミニスター 母キングスベリー(母の父キングヘイロー) 牡5歳 栗東・寺島良厩舎 馬主・ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン 生産者・北海道浦河町の日進牧場 戦績17戦8勝(南関東4戦2勝) 総獲得賞金3億1449万1000円。馬名の由来は王の剣。

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