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【北九州記念】ジャスパークローネ 史上初の連覇へ万全リハ!しまい重点ラスト1F12秒0

スポニチ
  • 2024年06月28日(金) 05時25分
 サマースプリントシリーズ第2戦「第59回北九州記念」は27日、出走馬が確定した。ドバイ帰りのジャスパークローネは団野を背に栗東坂路で追い切りを消化。しまい重点で軽快に動き、好仕上がりをアピールした。史上初の連覇を目指す。

 奇麗にならされた坂路を気分良さそうに駆け上がった。ジャスパークローネは団野を背に開門直後に馬場入り。単走で序盤は折り合い重視で進め、徐々にスピードに乗っていく。手綱は持ったまま、4F53秒8〜1F12秒0。全体時計が示すように、しまい重点でゴールへ。2週連続で稽古をつけた団野は「先週は時計が出たけど、いつもと比べると…という感じ。輸送もあるので今朝はサラッと。手応えが良く、メンタル面も落ち着いていました」と納得の表情を浮かべた。

 14日に4F50秒8〜1F12秒1、19日は4F51秒2〜1F11秒7と、いずれも馬なりで好時計をマークした。ただ、その気になれば4F50秒を切る脚力の持ち主。時計うんぬんではない。手綱、背中を通して伝わる、この1週間の良化度合いを団野は確認した。

 昨年スプリンターズS4着後は遠征続き。米BCターフプリント12着後、いったん帰国して香港(香港スプリント7着)へ。今春は中東に遠征。サウジアラビアでは初ダートのリヤドダートスプリントで4着、そこからドバイ(アルクオーツスプリント11着)に転戦した。団野は「サウジアラビアやドバイでの調整過程が凄く良く、僕が上手に騎乗できれば、という感触はありました。前走はスタートが速く、世界でも通用するスピードを証明してくれました」と振り返る。

 ドバイから帰国後は検疫を経て放牧を挟み、リフレッシュ。夏の小倉に狙いを定めた。昨年はCBC賞北九州記念と連勝し、サマースプリントシリーズ優勝。今年は昨年比1・5キロ増のトップハンデ58・5キロを背負う。高野助手は「ここを目標に十分に乗り込んで、いい状態で出走できます。同型との兼ね合いが鍵。ハンデは見込まれたけど自分の形に持ち込めれば」と期待。過去6勝は全て逃げ切りで勝ちパターンは確立されている。ここも迷いなし。史上初の連覇へ、自慢のスピードをフルに生かす。

 《父フロステッドは米で通算19戦6勝》ジャスパークローネの父フロステッドは現役時代、米国で通算19戦6勝。15年ウッドメモリアルS(1800メートル)、16年メトロポリタンハンデ(1600メートル)、ホイットニーS(1800メートル)のダートG1・3勝を挙げた。現在JRAでは3頭が現役。ジャスパークローネと同じ森秀厩舎のジャスパーノワール(牡3)は芝1200メートルで2勝、シラキヌ(牝5=小林)がダート1200メートルで3勝している。父は主に中距離で活躍したが産駒は短距離向きのスピードが売りだ。

 《前年覇者最高順は2着》北九州記念は66年に創設され、距離が2000メートルや1800メートルだった頃を含め、連覇した馬は一頭もいない。サマースプリントシリーズ創設に伴って06年に距離が1200メートルになって以降、別表のように前年覇者は11頭が参戦し、16年ベルカントの2着が最高着順。勝てばハンデが重くなる分、楽ではないがジャスパークローネが史上初の連覇にチャレンジする。

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