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61kgで欧州年度代表馬、凱旋門賞馬相手に大楽勝 エルコンドルパサーのサンクルー大賞制覇から25年

  • 2024年07月04日(木) 07時00分
 きょう7月4日はエルコンドルパサーが1999年に仏G1のサンクルー大賞を制してから、ちょうど25年となる。欧州の芝中距離路線でも日本馬が戦えることを示した歴史的名馬。節目となる年にタイガーヒルドリームウェルサガミックス(Sagamix)といった強豪を撃破した一戦を振り返りたい。

 エルコンドルパサーは前年の3歳時にジャパンCを制覇。この一戦を受けて、4歳時は凱旋門賞を目標に据えて、欧州に長期遠征することが決まった。4月に受け入れ先となる仏・シャンティイのトニー・クラウト厩舎に到着。そして5月23日に始動戦の仏G1・イスパーン賞を迎えた。現地では1番人気に支持され、直線で一旦は先頭に立ったものの、2番人気のクロコルージュにゴール前でかわされて4分の3馬身差の2着。それでも欧州の芝への適性は示し、陣営に自信を与えるレースとなった。

 そして欧州2戦目には7月4日のサンクルー大賞が選ばれた。このレースはとにかく豪華メンバーだった。欧州年度代表馬ドリームウェル凱旋門賞馬のサガミックス、ドイツの年度代表馬タイガーヒル。いずれも欧州を代表する超大物だ。それに加えて、日本ではほぼ背負うことのない61kgの斤量とあって、楽ではない戦いが予想された。

 しかし、エルコンドルパサーはいい意味で期待を裏切った。五分のスタートから4番手を追走。道中は淡々と流れた。そして迎えた直線、手応え良く先頭のタイガーヒルに並びかけると、あとは独走だ。蛯名正義騎手の右ムチに応えて脚を伸ばし、終わってみれば2馬身半差の大楽勝。この一戦を受けて、エルコンドルパサーは誰もが認める凱旋門賞の有力馬となり、陣営も欧州への自信を深めた。

 その後に仏G2のフォワ賞を快勝。大目標だった仏G1の凱旋門賞ではモンジューに惜敗したものの、堂々たる走りを見せた。その雄姿はいつまでも語り継がれるに違いない。

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