JRAは28日、騎手の
池添謙一(44=フリー)と
富田暁(27=木原)が互いに粗暴な行為に及んだため、2人を騎乗停止にしたと発表した。池添は29日〜7月7日までの9日間(
JRA開催4日間)、富田は29、30日の2日間の騎乗停止となった。
JRAによると、24日夜に函館市内の飲食店にて複数の騎手同志で飲食中、互いに酒に酔った状態で池添が富田に対し高圧的な態度で絡むなどの行為に及び、その後、調整ルーム内にて双方が口論から揉み合いになる粗暴行為に及んだことが判明した。
調整ルーム内で粗暴な行為に及んだのは25日午前2時40分頃とし、26日午後2時30分頃、関係者への事情聴取及び調整ルーム内に設置されている防犯カメラ映像を検証した結果、事案が判明したという。
池添と富田は今週末は函館で騎乗予定だったが、即騎乗停止の処分が下り、乗り替わりとなった。レース中の斜行などでの騎乗停止は、2週後からの適用。昨年、若手騎手6人がスマートフォンの不適切使用などで騎乗停止となった際は、この週末は騎乗して翌週からの適用となった。
スマホ不適切使用時の会見で、
JRAは「競馬法違反や非行という重要な事案ならすぐに騎乗停止になるが、今回は業務上の注意義務違反、公正確保の重大な違反はなかったということで、騎乗停止と同じ形。その時は騎手の不服申し立ての権利を与えなければならない。騎乗停止でもその翌週から停止をかけるのと同じです。今回も彼、彼女らの不服申し立ての権利を尊重しまして、今週は乗れることになります」と説明していた。
池添と富田については、「競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者」とされており、即騎乗停止が適用された。
スポニチ