武豊騎手(55)＝栗東・フリー＝が、29日も北の大地で変幻自在の手綱さばきを見せつけた。先週終了時点で6勝を挙げ、函館リーディング首位で迎えたこの日。1、4Rが2着、5Rも3着と前半は惜しい競馬が続いたが、7Rのマイノワールで差し切りVを決めると火がついた。

　8Rのアーマルコライトは3角先頭からの押し切り。続く9Rはナムラローズマリーで逃げ切って3連勝を達成した。メインのTVh杯3着も含め、7鞍全てで馬券圏内を確保。今開催9勝とし、トップの座を守った武豊は「今開催はいい馬に乗せてもらっているからね。特別にいいレースができているわけではないけど」と笑顔を見せた。

　今年の函館は来月14日がラスト。レジェンドはプロキオンSでヤマニンウルスに騎乗するため、小倉に参戦する7月7日を除く4日間は函館でプレーする予定だ。「順調にきていますよ」。好リズムを維持し、デビュー38年目で初の函館リーディングを取りに行く。

スポーツ報知