「砂の大器」が待ちに待った重賞初挑戦だ。デビューから4戦4勝の
ヤマニンウルス(牡4、栗東・
斉藤崇史厩舎)が、
プロキオンステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)に参戦する。
ヤマニンウルスは父
ジャスタウェイ、
母ヤマニンパピオネ、母の
父スウェプトオーヴァーボードの血統。母は芝ダート兼用の短距離馬で、
JRAで4勝を挙げている。半兄の
ヤマニンサンパは現役のオープン馬。そして曾祖母の
ワンオブアクラインは88年の米G1
オークリーフSの覇者で、錦岡牧場の基礎繁殖牝馬の1頭。曾孫の
ヤマニンサルバムは昨年の
中日新聞杯と今年の
新潟大賞典、孫の
ヤマニンエマイユは08年のNSTオープンとオーロCを制している。
ここまで4戦4勝。一昨年8月に今回と同舞台の新馬をレコード勝ち。それも84年以降の
JRA平地戦では史上最大着差となる4秒3差の圧勝だった。その後も休み休みのローテーションではあったが、昨年4月の1勝クラス(京都ダ1800m)、同11月の2勝クラス(京都ダ1900m)、そして今年1月の雅S(京都ダ1800m)と危なげなく3連勝。
ノンストップでオープンに駆け上がってきた。
今回は重賞初挑戦となるが、そのスケールの大きさから見て、主役の座は揺るがない。前走の馬体重が582kgという超大型馬。84年以降の
JRA重賞の最高馬体重勝利記録は、昨年の
プロキオンSの
ドンフランキーの594kgなので、大幅な成長があれば更新も可能!? そういった視点でも目が離せない一戦となる。