衝撃的なデビュー戦圧勝のあとは、長い休養を挟みながら4連勝をマークしている
ヤマニンウルス。昇級初戦で重賞になるが、能力はむしろ上。坂路で丹念に乗り込んで上々の仕上がりで5連勝が濃厚。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■7/7(日)
プロキオンS(3歳上・GIII・小倉ダート1700m)
ヤマニンウルス(牡4、栗東・
斉藤崇史厩舎)は2年前の小倉でデビュー戦を迎えたが、スムーズに2番手を追走すると、3角手前で一気に先頭へ。そこからは後続を離す一方で、2着につけた着差はなんと4.3秒。2着馬
ゴライコウは
JBC2歳優駿を勝ったようにレベルも高かった。そこから2連勝して臨んだ前走の雅Sは小差とはいえ、馬なりの実質圧勝で、インパクトの大きい勝ちっぷりだった。580キロ台という超大型馬だが、これまでの戦績が示す通り、久々は苦にしないタイプ。ここも勝って、無傷の5連勝で重賞初制覇を果たす。鞍上は
武豊騎手。
安定したレースを続ける
デシエルト(牡5、栗東・
安田翔伍厩舎)は初めての1700メートルになるが、最近は詰めの甘さがあり、初めての距離がもむしろ好材料か。
皐月賞と
日本ダービーでは大敗したが、それ以外は大崩れがない。小回りの小倉で期待ができそうだ。鞍上は
岩田康誠騎手。
その他、
帝王賞を勝った
キングズソードに肉薄した
スレイマン(牡6、栗東・
池添学厩舎)、
羽田盃は案外だったが
雲取賞では
アマンテビアンコを負かしている
ブルーサン(牡3、栗東・
川村禎彦厩舎)、長期ブランク明けだが、重賞で常に好走している
ヴァンヤール(牡6、栗東・
庄野靖志厩舎)、前走の
平安Sで2着のハピ、1700メートルで強い競馬をしている
ブラックアーメット(牡6、栗東・
角田晃一厩舎)、急流で末脚を発揮する
ラインオブソウル(牡5、栗東・
音無秀孝厩舎)などが上位を狙う。発走は15時35分。