名牝
ジェンティルドンナの半弟となる
スレイマン(牡6、栗東・
池添学厩舎)が、
プロキオンステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)で重賞初制覇を狙う。
スレイマンは
父キングカメハメハ、
母ドナブリーニ、母の
父Bertoliniの血統。半姉の
ジェンティルドンナは12年の牝馬三冠などGIを7勝した歴史的名牝。同じく
ドナウブルーは12年の
京都牝馬Sと
関屋記念の覇者だ。さらに姪の
ジェラルディーナは22年の
エリザベス女王杯、いとこの
ロジャーバローズは19年の
日本ダービーを制している。
ここまで17戦5勝。デビュー3戦目からダートに転じて快進撃。オープン昇級後は勝ち切れないレースが続いていたが、3走前の
門司Sを4馬身で圧勝。重賞初挑戦となった前々走の
アンタレスSでも
ミッキーヌチバナからクビ差の2着に健闘し、改めて地力強化を示した。前走の
平安Sの10着大敗が解せないが、力負けでないことは明らか。ここは汚名返上をかけた一戦となる。
この一族は数々の
JRA重賞を制しているが、全て芝で獲得したもの。強敵を撃破し、名牝系に初のダートタイトルを届けることを期待したい。