本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は日曜日に
七夕賞(GIII)と
プロキオンS(GIII)が行われます。その中から福島競馬場で行われる
七夕賞を取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の
七夕賞での前走距離別成績を見ていきます。過去10年の
七夕賞では前走で2000m以下に出走していた馬が8勝2着7回3着8回と良績を残しています。単勝回収率129%、複勝回収率131%と高い数値となっています。
一方、前走で2200m以上に使われていた馬は2勝2着3回3着2回。単勝回収率54%、複勝回収率74%と低調な数値となっていますし、今年も前走で2000m以下に使われている馬を中心視したいところです。
続いては、過去10年の
七夕賞における年齢別の成績です。過去10年の
七夕賞では4歳から6歳の馬が9勝2着9回3着10回と圧倒しています。一方、7歳以上の馬は40頭が出走し1勝2着1回と苦戦傾向にあります。今年も特別登録の時点で7歳以上の馬は4頭。この中には重賞で実績を残している馬も含まれますが、過去の傾向を踏まえると過度な期待は禁物と言えそうです。
それでは早速ですが、今週の
七夕賞でAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆前走の内容が光る本命候補
キングズパレス 前走の
新潟大賞典(GIII)では2着に好走。スローで逃げた勝ち馬を捕まえられませんでしたが、中団からしっかりと脚を使いハナ差まで詰め寄っていますし、十分に重賞でも通用するところは見せています。
その
新潟大賞典に出走した馬は、次走の重賞で好結果を残しています。
新潟大賞典で3着に入った
ヨーホーレイクが
鳴尾記念(GIII)で優勝。さらに、6着だった
ファユエンが
マーメイドS(GIII)で15番人気ながら4着と掲示板を確保。11着に敗れた
レーベンスティールは
エプソムC(GIII)に出走し優勝。非常にレベルの高いメンバーが集まっていた印象です。その中で2着と連対しているのは評価できるのではないでしょうか。今回は前走よりも相手関係は楽になっている印象ですし、自身の力を出し切ればここも上位争いになっていいはずです。
フェーングロッテン 前走の
小倉大賞典(GIII)は去勢明けでの出走で5着。去勢された事で当日は馬体重を減らしての出走でしたが、2番手追走から大バテせずに掲示板を確保したのは評価できる内容だったと言えそうです。レースでは4角あたりでカラ馬を気にしながらの追走となりましたし、スムーズならばもう少しやれていた印象もあります。
今回は福島競馬場に条件は替わりますが、3歳時には
ラジオNIKKEI賞(GIII)で勝利を挙げているコースですので、条件替わりはプラス材料になりそうです。昨年は
金鯱賞(GII)や
鳴尾記念(GIII)で連対するなど、重賞戦線で活躍していますし能力は十分です。今回は実績のあるコースに替わりますし、久々の重賞制覇にも期待できそうです。
ボーンディスウェイ 昨年12月に3勝クラスを勝ち上がり、3走前の
中山金杯(GIII)で4着と好走。2走前の
中山記念(GII)では強敵相手に加え、道悪だった事も響き10着と大敗していますが、前走の
福島民報杯(L)で2着と巻き返しに成功。その
福島民報杯は今回と同じ舞台で行われた一戦ですし、福島芝2000mへの適性に不安はありません。
条件戦を勝ち上がるのに時間は要しましたが、2歳時には
ホープフルS(GI)で5着と掲示板に載っていますし、3歳時に出走した
弥生賞(GII)では3着と結果を残しています。重賞でも通用するポテンシャルは秘めていますし、今回のメンバー相手でも能力はヒケを取らないはずです。先行脚質で小回り向きの印象ですし、この舞台ならば重賞でも楽しみがありそうです。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!