今週は
函館2歳Sが行われるが、この2歳最初の
JRA重賞を16年前に制したのが
フィフスペトル、そして当時1年目の
三浦皇成騎手だった。ということで、このタイミングで
武豊騎手が持っていた記録を次々と更新した
ゴールデンルーキーの活躍を振り返ろう。
瞬く間にスターダムへと駆け上がってきた。デビューした3月1日の中山10R・
潮来特別の
フェニコーンで初勝利を挙げると、この月は4勝、4月は8勝、5月は9勝と、順調に勝利を積み重ねた。そして8月の
函館2歳Sを
フィフスペトルで制覇。デビューからわずか5カ月での重賞勝ちも凄いが、この時点で既に8回目の重賞騎乗だったことにも驚かされる。
その後も勢いは衰えなかった。いや、それどころかペースアップして、8月から11月にかけては4カ月連続で2桁勝利をマーク。9月21日の札幌8Rの
アーネストリーで59勝目を挙げ、60年の加賀武見騎手を抜いて、新人騎手の年間勝利数で歴代2位に浮上した。9月28日には騎乗機会8連続連対を達成。さらに10月の
スプリンターズSでは
プレミアムボックスでGI初騎乗(14着)も果たした。
そしていよいよ
武豊騎手の記録を抜くこととなる。10月11日の東京2Rの
マイネルクロッシュで騎乗回数が555回となり、
武豊騎手が持っていた新人騎手の年間最多騎乗回数記録を更新。さらに同日の
ペルセウスSを
バンブーエールで制し、同じく
武豊騎手が持っていた新人騎手の年間最多勝記録に並んだ。そして2週間後、10月25日の福島1Rの
アドバンスヘイローで70勝目を挙げて、遂に新人騎手の年間最多勝記録を更新したのだった。
今年でデビュー17年目、大ケガによる長期の戦線離脱もありながら、関東のトップジョッキーとして活躍を続けてきた。21年には史上最速、そして史上最年少での
JRA通算10000回騎乗を達成。昨年には
JRA通算1000勝も成し遂げた。残る大きな目標は一つ、これまで123回騎乗しながら惜しくも手が届いていない
JRA・GIのタイトルだ。ファンも待ち望んでいる瞬間が、少しでも早く訪れることを願いたい。