ルーキーの
大江原比呂騎手=美浦・
武市康男厩舎=が、
函館2歳S・G3(7月13日、函館競馬場・芝1200メートル)で重賞に初騎乗する予定であることが7月3日、分かった。自らが手綱を執り、6月29日の福島6R・2歳新馬戦(ダート1150メートル)を制した
ラインパシオン(牝、美浦・
水野貴広厩舎、父
シルバーステート)と、続けてコンビを組んでの挑戦となる。美浦所属のルーキーでは調教助手から転身した
坂口智康騎手が
東京ジャンプS(
ロードトゥフェイム8着)で既に重賞に騎乗しているが、
JRA競馬学校卒業組では一番乗りとなりそうだ。栗東所属では
高杉吏麒騎手(
金鯱賞=
ワイドエンペラー6着)、
吉村誠之助騎手(読売
マイラーズC=
ボルザコフスキー9着)、
柴田裕一郎騎手(
葵S=
ジョーローリット18着)の3人が、すでに重賞初騎乗を果たしている。
水野調教師は「レース後、オーナーと相談し『せっかくだから』ということで決めました」と経緯を説明。
大江原比騎手は「聞いたときは、『ありがたい』という気持ちでいっぱいでした。まだ実感はないし、今は楽しみな気持ちの方が大きいです。新馬戦はいい競馬ができたので、それに続けるようにしたい。栗東の同期も重賞でいい競馬をしていますし、頑張りたいです」と、言葉に力を込めた。
ラインパシオンの母は2008年
ファンタジーSを制した
イナズマアマリリス。血統的に芝適性は高く、トレーナーも「元々、軽い走りで芝でおろそうと思っていた馬。こちらの想像以上の走りをしてくれた」と、自信をのぞかせた。同馬は今週中に函館に移動する予定。
スポーツ報知