3日(水)、
川崎競馬場(晴・やや重)で行われたダート
グレード競走の第28回
スパーキングレディーカップ(
ホクトベガメモリアル・JpnIII・1600m・出走12頭)は、道中後ろから2番手で待機していた1番人気
アーテルアストレア(
JRA)が3コーナーから4コーナーにかけて進出し、前をまとめて捕らえて重賞3勝目を挙げた。勝ちタイムは1分41秒5。鞍上は
菱田裕二騎手。
6番人気
キャリックアリード(大井)が後方から4、5番手から追い上げてクビ差の2着、4コーナー手前から早め先頭の4番人気
ヴィブラフォン(
JRA)がさらに1馬身1/2差の3着に粘った。2番人気
ミラクルティアラ(
JRA)は6着、3番人気
ライオットガール(
JRA)は5着にそれぞれ敗れた。
勝った
アーテルアストレアは父
リーチザクラウン、
母スターズインヘヴン(その父
ワークフォース)という血統の5歳牝馬で、
JRA栗東・
橋口慎介調教師の管理馬。通算成績は21戦8勝(うち地方7戦3勝)。重賞は2023年の
レディスプレリュード、今年2024年の
クイーン賞に続く3勝目となった。
<レース後の関係者のコメント>
1着
アーテルアストレア(
菱田裕二騎手)
「いろんな競馬場を転戦する中で、その競馬場のコース形態とかも考えて、早めに動かすような、今までの形を崩すような競馬も途中してきてしまって、前回はそれが仇となってリズムを崩してしまいました。今回は、もう一回アーテルの今までの良い時のリズムを意識して乗ろうと思いました。本当に良いリズムで走って、最後はすごく弾けてくれて、強いところを見せてくれました。
向正面に入った時、結構前とは離れたなと思ったのですが、この馬自身の手応えはすごく良かったので、あまり焦らず、信じて行こうと思って乗りました。
直線半ばでは前の馬を交わせるなという手応えでした。良い脚を使った時に後ろから差されたことがないので、大丈夫かなという感じで直線は追っていました。
競馬では乗りやすいのですが、調教では結構難しく苦労するところがあります。担当者の方が上手に乗ってくださって、良い状態で今日を迎えました。本当に強いところを見せられて良かったです。またそういった姿を見てもらえるように頑張りたいなと思います。
本当にたくさん集まっていただいて、たくさんの拍手をいただいて、ものすごく嬉しいです。また明日から僕自身しっかり頑張っていきたいと思います。また応援よろしくお願いします」
2着
キャリックアリード(
赤岡修次騎手)
「(直線は)すごく勢いのある馬がいて、こちらもじりじりと脚を使っているのですが、最後は脚いろが一緒になってしまいました。(グランダム
ジャパンの対象競走なので)地方馬最先着のこともありましたし、
スピーディキックの後ろから運び、思い描いた通りの競馬ができました。(最後は)少し夢を見ました。叫びそうになりました。(結果に)納得はしていますが、騎手心理としては勝ちたかったです」
3着
ヴィブラフォン(
菅原明良騎手)
「今日は大外枠で、内から3頭目を回ったのはきつかったです。無理をして前に出していった分もありますし、序盤から(ペースが)流れていましたからね。力は出してくれていると思います。最後までしっかり走ってくれています」
4着
スピーディキック(
御神本訓史騎手)
「捌ききれませんでした。ペースは速くなっていたのですが......」
5着
ライオットガール(
松山弘平騎手)
「スタートの反応が良くなく、少し出負けしましたが、出負けした割にはうまく内々をロスなく回ってこられました。良い競馬は出来ました。4コーナーを回って、一瞬はやれそうな感じはあったのですが......。最後は斤量の分かもしれません」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI