「プロキオンS・G3」(7日、小倉)
快進撃は止まらない。デビューから無傷4連勝中の
ヤマニンウルスが3日、満を持して初重賞へ挑む。最終追い切りは栗東坂路。半弟の
ヤマニンアルリフラ(3歳未勝利)を前に置いて、馬なりのまま並び掛けると最後は併入でフィニッシュした。
タイムは4F57秒4-40秒7-12秒2。斉藤崇師は「思っていたより全体時計は遅くなったけど、やる気があって最後は余裕を持って並びに行きましたし、問題なく調整ができたと思います」と納得の表情を浮かべた。
2着に4秒3差をつけた衝撃デビューからここまで、間隔をあけつつ強い内容で連勝街道を突き進んできた。トレーナーは「デビュー前から動きはすごく良かったですし、“これは走るな”という感じはありました。時間はかかっている感じですが、使うごとに馬は良くなっていて、疲れが抜けるのも早くなっています。成長しているなと感じます」と目を細めた。
裂蹄もあって予定していた平安Sを見送り。それでも「思ったより順調に来られました。ここを目標に切り替えてからはトラブルなく来られたかなと思います」と不安なしを強調した。重賞で一気にメンバーレベルは上がるものの、「真面目で素直。競馬もすごく上手に走ってくれます。先まで考えてしまうような馬なので、ここを通過点としてもっと羽ばたけるように頑張ってみたい」と力を込めた。破竹の5連勝で重賞初制覇を成し遂げ、秋にはさらなる高みを目指す。
提供:デイリースポーツ