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【園田競馬 兵庫優駿】3番人気マルカイグアスが8馬身差圧巻の頂点 鴨宮「強気に乗った」

スポニチ
  • 2024年07月04日(木) 20時31分
 園田競馬の「第25回兵庫優駿」(1870メートル)が行われ、鴨宮祥行騎乗の3番人気マルカイグアス(牡3=橋本明、父マクフィ)が早めのスパートから8馬身差をつける快勝を決め、兵庫3歳馬の頂点に立った。

 橋本忠明師と鴨宮はともに兵庫優駿初制覇。2着にウェラーマン、3着はゴールデンロンドン。1番人気ウインディーパレスは5着、菊水賞に続く2冠を狙った2番人気オーシンロクゼロは8着に敗れ、3連単は37万2550円と大波乱の決着となった。

 勝負を懸けた。2周目向正面。それまで3番手を進んでいたマルカイグアスの手綱を鴨宮は早々にしごき始めた。逃げていたクラウドノイズ、2番手のウインディーパレスをかわし、あっという間に3角過ぎで4馬身の差をつけた。

 ウェラーマン下原理が2番手に上がって必死に追い上げるが、差はなかなか詰まらない。結局セーフティーリードを保ったまま、マルカイグアスが栄光のゴールへと飛び込んだ。

 「最高です。馬体が絞れて(16キロ減)素軽さも出て、返し馬にまたがった感じからも自信を持っていけました」

 鴨宮の思い切った騎乗を後押ししたのは兄同様に慕い、マルカイグアスの手綱も取っていた田中学の言葉だった。「(田中)学さんに会いに行ったら“強気に行け”と言われた。だから強気に乗りました」。馬を信じ、先輩のアドバイスを信じた先に8馬身差の完勝があった。

 橋本師にとっても大きな1勝だ。幾多のタイトルを手にしてきたが兵庫優駿(昨年まで兵庫ダービー)は初めて。ついに手が届いた。「強かったです。馬体重も予定通りで、全部がうまくいきました。引退するまでに獲りたかったタイトルの一つだったので、うれしいですね」

 橋本厩舎を長くけん引したジンギは引退したが、その後継者と言っていい存在。まだまだ進化を遂げそうなダービー馬の誕生だ。

スポニチ

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