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【プロキオンS】ヤマニンウルスが無傷5連勝!初の重賞挑戦は堂々の横綱相撲 武豊「どこまで強くなるか楽しみ」

デイリースポーツ
  • 2024年07月08日(月) 06時00分
 「プロキオンS・G3」(7日、小倉)

 新怪物誕生の予感-。圧倒的1番人気に支持されたヤマニンウルスが、無傷の5連勝で重賞初制覇を飾った。初の重賞挑戦だったが、横綱相撲での快勝劇。名手・武豊騎手(55)=栗東・フリー=もその強さに舌を巻き、管理する斉藤崇史調教師(41)=栗東=は年末のG1挑戦を力強く誓った。2着に3番人気のスレイマン、3着には12番人気のマリオロードが入った。

 進撃がさらに加速する衝撃の快勝劇だった。ヤマニンウルスはスタートしてすぐに好位の3、4番手へ。4コーナーを抜群の手応えで逃げるブルーサンをかわすと直線では完全にセーフティーリード。手応えに余裕を残しながら無傷のデビュー5連勝で重賞初制覇を成し遂げた。

 初の重賞挑戦でも力の違いを見せた。「改めて強いなと感じました。もまれたり、砂をかぶった経験がないのでそうならないように。いいポジションが取れました。今まで乗った中で一番いい雰囲気でしたし、今回がまだ5走目。重賞でこの内容ですから。どこまで強くなるのか楽しみ」。武豊は期待通りの完勝を納得の表情で振り返る。

 タイトルへの道は決して平たんではなかった。当初は5月の平安Sを予定していたが、爪の不安でスライドを余儀なくされた。それでも慌てず、じっくりと立て直した成果が出た。体質の弱さと戦ってきた陣営の努力が実っての初タイトル奪取。斉藤崇師は「馬体が緩かった馬が少しずつ成長してくれています。だいぶしっかりしてきましたが、まだ成長の余地はあります。その意味で楽しみですし、頼もしい馬です」と目を細める。

 レース後は、いったん宇治田原優駿ステーブルに放牧へ出される予定。「状態を見て年末のG1、チャンピオンズCとかに行けるなら行きたい」と師の期待は大きい。無敗でのJRA古馬重賞制覇は、グレード制導入の84年以降では史上7頭目。底知れぬスピードとパワー。無限の可能性を秘める新怪物候補がこの秋、いよいよダート界の頂点を目指していく。

提供:デイリースポーツ

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