夏の福島開催は3週目。例年どおり、土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。土曜日の芝1800mには
サートゥルナーリア産駒の評判馬がスタンバイ。どの馬が勝ち上がるのか、それぞれの初陣に注目だ。
【7月13日(土) 福島芝1800m】
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マックスキュー(牡、父
サートゥルナーリア、
母イストワールファム、美浦・
鹿戸雄一厩舎)
母は芝1800mで4勝。現3歳の半兄
アフィリオンは東京の芝2000mでデビュー勝ちを飾った。一族からは
桜花賞馬の
ハープスターが出ている。「再入厩後も順調だし、いい感じ。馬体重が減りやすいので、なるべく落ち着かせるように調教している。真面目な性格だし、ポテンシャルは高いと思う。ジョッキーの感触もいいので、初戦から楽しみにしています」と
鹿戸雄一調教師。鞍上は
戸崎圭太騎手が予定されている。
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レッドソニード(牡、父
イスラボニータ、
母ダンスグルーヴィ、美浦・
嘉藤貴行厩舎)
3代母の
ダンスインザムードはGIを2勝(
桜花賞、
ヴィクトリアマイル)。叔父の
バジオウは
日本ダービートライアルの
プリンシパルSを勝っている。その他、
ダンスパートナーや
ダンスインザダークなど一族には数多くの活躍馬が並ぶ。「順調に乗り込めているし、素直なタイプ。動き自体は悪くない。1週前の追い切りはジョッキーに乗ってもらったし、これで前進気勢が増してくれば…。いい仕上がりに持っていけそうです」と
嘉藤貴行調教師。鞍上は
菅原明良騎手が予定されている。
【7月14日(日) 福島芝1800m・牝馬】
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サルーポルティ(牝、父
モーリス、
母パララサルー、美浦・
国枝栄厩舎)
同厩舎で管理された母は
桜花賞トライアルの
アネモネS、
秋華賞トライアルの
紫苑Sなど芝1600〜2000mで4勝。叔父には
タンタアレグリア(
AJCC)がいる。当初は最終週の芝1200mを目標にしていたが、仕上がりが進んできたことから予定を前倒し。距離も1800mに切り替えた。「追い切りでは楽に動けているし、速いところに行くといい。小柄な牝馬で十分に仕上がっているし、調教どおりなら初戦から動けそう」と
国枝栄調教師。鞍上は
丸山元気騎手が予定されている。
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ミラーダカリエンテ(牝、
父スクリーンヒーロー、
母マイネアルデュール、美浦・
相沢郁厩舎)
母は同厩舎で管理され、芝1200mで3勝。半姉の
ペルソナリテは
ダリア賞を勝っている。「古馬と併せても優勢だし、動きはいい。おとなしい感じで従順なタイプです」と
相沢郁調教師。馬体重は450kg前後。鞍上は
木幡巧也騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)