2日間にわたって開催される「セレクトセール2024」が8日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。
1歳馬
セッションとなる本日は233頭が上場され、224頭が落札。1日の総売上は144億9700万円(以下、金額は全て税抜で表記)で、従来の最高額だった昨年の133億6500万円から約8.4%増で歴代最高売上を更新した。落札率は96.1%、1頭平均は6471万8750円だった。
1億円を超える高額落札馬は32頭(昨年は28頭)で、その中でも最高落札額となったのは「
デルフィニアIIの2023」(牡、父
キタサンブラック)で、5億9000万円。同馬はロデオ
ジャパンが落札した。落札額は同セール史上2位。
母デルフィニアIIは英チャンピオンズフィリーズ&メアズSなどG1で2着2回。祖
母Againは愛1000ギニーなどG1・2勝。半姉の
ベストミーエヴァーは今年の
スイートピーSで3着だった。
牝馬の最高額は「
アスコルティの2023」(牝、父
キタサンブラック)で、「ダノン」の冠名で知られる(株)ダ
ノックスが4億円で落札した。半姉に昨年の阪神JF覇者
アスコリピチェーノ、半兄に21年に
マーガレットSを制した
アスコルターレがいる。祖
母リッスンは英G1・フィリーズマイル覇者で、叔父に
サトノルークスや
ミスタージーティー、叔母に
タッチングスピーチがいる。
昨年は早世した
ドゥラメンテの産駒が注目を集めたが、今年はダービー馬
ダノンデサイルなどを送り出した
エピファネイア産駒に注目が集まり、落札総額は最も多い20億1700万円(落札12頭)を記録。最高落札価格は先述した「
コーステッドの2023」の3億9000万円だった。
馬主では(株)ダ
ノックスが合計12億円分落札。最も高額だったのは先述の「
アスコルティの2023」の4億円だった。また、「ウマ娘」で知られる藤田晋氏は5頭を購入。最も高かったのは「
イーヴンソーの2023」(牡、父
エピファネイア)で3億4000万円、合計落札金額は8億5000万円だった。
その他では半兄に23年
ドバイターフ(首G1)2着の
ダノンベルーガなどがいる「
コーステッドの2023」(牡、父
エピファネイア)が3億9000万円、母が18年のアメリカン
オークス(米G1)勝ち馬「
コンペティションオブアイデアズの2023」(牡、父
エピファネイア)が3億3000万円、母が19年
ジャパンCで2着など国内GI戦線で活躍した「
カレンブーケドールの2023」(牡、父
エピファネイア)が3億1000万円で取引されている。