19年ぶりの快挙なるか。
巴賞を制した
ホウオウビスケッツ(牡4、美浦・
奥村武厩舎)が、
函館記念(3歳上・GIII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。
ホウオウビスケッツは父
マインドユアビスケッツ、
母ホウオウサブリナ、母の父
ルーラーシップの血統。名繁殖牝馬
マンファスの3×2のクロスを持つ母、そして祖母の
トラヴェシーアはともに未出走だが、その半兄の
キングカメハメハは名馬にして名種牡馬。04年の
NHKマイルCと
日本ダービーを制し、種牡馬としても
ロードカナロアや
ドゥラメンテ、
アパパネや
ホッコータルマエなど、次々に大物を送り出した。
ここまで9戦3勝。昨春には
スプリングSで2着、
日本ダービーで6着の実力馬。休み明けだった昨年12月の
中日新聞杯こそ12着に大敗したが、その後は
東京新聞杯、
東風Sと2戦連続で3着。そして前走の
巴賞では1年4カ月ぶりの勝利を手にした。これまで逃げれば4戦3勝。控えても競馬はできるが、マイペースの逃げがベストといえる。
重賞初制覇を目指す今回、最大の敵はジンクスかもしれない。というのも、
巴賞は
函館記念の最重要
ステップレースにもかかわらず、
巴賞組の勝利は19年の
マイスタイルが最後。そして
巴賞覇者の勝利となると05年の
エリモハリアーが最後で、その後は該当16頭で08年の
フィールドベアーの2着が最高着順となっているからだ。
ホウオウビスケッツが19年ぶりの
巴賞→
函館記念連勝を果たせるか、その走りに要注目したい。