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【函館記念】19年ぶりに「鬼門」巴賞からの連勝なるか ホウオウビスケッツが逃げ切り狙う

  • 2024年07月11日(木) 08時00分
 19年ぶりの快挙なるか。巴賞を制したホウオウビスケッツ(牡4、美浦・奥村武厩舎)が、函館記念(3歳上・GIII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。

 ホウオウビスケッツは父マインドユアビスケッツ母ホウオウサブリナ、母の父ルーラーシップの血統。名繁殖牝馬マンファスの3×2のクロスを持つ母、そして祖母のトラヴェシーアはともに未出走だが、その半兄のキングカメハメハは名馬にして名種牡馬。04年のNHKマイルC日本ダービーを制し、種牡馬としてもロードカナロアドゥラメンテアパパネホッコータルマエなど、次々に大物を送り出した。

 ここまで9戦3勝。昨春にはスプリングSで2着、日本ダービーで6着の実力馬。休み明けだった昨年12月の中日新聞杯こそ12着に大敗したが、その後は東京新聞杯東風Sと2戦連続で3着。そして前走の巴賞では1年4カ月ぶりの勝利を手にした。これまで逃げれば4戦3勝。控えても競馬はできるが、マイペースの逃げがベストといえる。

 重賞初制覇を目指す今回、最大の敵はジンクスかもしれない。というのも、巴賞函館記念の最重要ステップレースにもかかわらず、巴賞組の勝利は19年のマイスタイルが最後。そして巴賞覇者の勝利となると05年のエリモハリアーが最後で、その後は該当16頭で08年のフィールドベアーの2着が最高着順となっているからだ。ホウオウビスケッツが19年ぶりの巴賞函館記念連勝を果たせるか、その走りに要注目したい。

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