「セレクトセール２０２４」（８日、ノーザンホースパーク）

　１歳馬のセリが行われた初日は２３３頭が上場。「デルフィニア２・２３」が５億９０００万円で落札され、１歳部門のレコードが更新された。“ダノン”の冠名で知られる（株）ダノックスやＴＮレーシング、『ウマ娘』の藤田晋氏が高額馬を積極的に購入し、セリを大いに盛り上げた。種牡馬ではエピファネイアから６頭、キタサンブラックから５頭のミリオンホースが誕生するなど、人気の高さを示した。（※価格は全て税抜き）

　今年も“ダノン”が主役だった。（株）ダノックスが初日に４頭を購入。お買い物総額１２億円の“爆買い”となった。

　牝馬ではこの日一番の高額馬となった「アスコルティ２３」（牝、父キタサンブラック）の４億円と、「マゴハニー２３」（牝、父キタサンブラック）を８０００万円で落札。（株）ダノックスの岡田良樹ディレクターは「今回は牝馬２頭。どちらも父キタサンブラックと傾向は出ましたが、どちらも血統にこだわっていかせてもらった。今まで牡馬が多かったので、去年あたりから牝馬に力を入れようと思っていました」と戦略を明かす。昨年の阪神ＪＦ覇者アスコリピチェーノを半姉に持つ４億円馬については「馬を見た時から気に入っていたし、血統背景も良かったので」と決め手を説明した。

　牡馬では「コーステッド２３」（牡、父エピファネイア）を３億９０００万円でゲット。同ディレクターは「（半兄の）ダノンベルーガに引けを取らない。（野田順弘）オーナーも“行くぞ”と」とゴーサインが出たという。３億３０００万円の値が付いた「コンペティションオブアイデアズ２３」（牡、父エピファネイア）にも「狙い通りです」とニンマリだ。

　今年はダノンデサイルで悲願のダービーＶを果たした。「我々としてもダービーの影響はすごいと感じています」。ホースマンの夢をかなえてなお、“ダノン軍団”は進撃の手を緩めない。

提供：デイリースポーツ