「セレクトセール2024」(9日、ノーザンホースパーク)
当歳馬239頭が上場した2日目は、3冠馬
コントレイル産駒から9頭の
ミリオンホースが誕生。今年もその人気の高さは健在だった。
キタサンブラック産駒も2日連続で最高値で落札。ダートの本場アメリカで砂の怪物と称された
フライトラインの初年度産駒は2頭が2億円を超えた。(※金額は全て税抜き)
キタサンブラック、
エピファネイアの躍進に待ったをかけるのは、
ディープインパクト産駒の3冠馬かもしれない。昨年のセレクトセール当歳部門で衝撃デビューを果たした
コントレイルが、今年の当歳部門でも存在感を発揮した。最高落札額は3億円ながら、上場された25頭中9頭が1億円を超える
ハイアベレージをたたき出した。
24年の
コントレイル産駒で最高額の3億円で
カレドニアロード24を落札したのは(株)ダ
ノックス。岡田良樹マネジャーは「狙うところはダービーですから、ダービーディスタンスの血統馬が欲しかった。母系もいいですからね」と大舞台を見据える。今年のダービー馬
ダノンデサイルと同じく、母系に
エーピーインディの血を持つ素質馬の将来性を高く評価した。
毎年“爆買い”で注目を集めるサイバーエージェント社長の藤田晋氏は、
ジョイカネラ24を1億9000万円で落札。「これがきょう(2日目)の本命。調教師も軒並み絶賛していましたし、誰が見てもいい馬」と満足そうに語りつつ、2億5000万円で落札した
ブリリアントカット24にも「本命に近い狙い。高くなりましたが、納得しています」と期待大だ。
25年の初年度産駒デビューを前に、2年連続でセレクトセールの話題をさらった
コントレイル。現役時代に管理した矢作師も「ありがたいことですね。ただ、それだけの値打ちがあると思っています」と力を込める。産駒はどんな軌跡を描くのか-。近い将来、
コントレイルが群雄割拠の種牡馬界をリードする日が訪れても決して驚けない。
提供:デイリースポーツ