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【函館2歳S】大江原 ラインパシオンで重賞初騎乗初Vだ!「無駄にしない」JRA2勝目挙げた相棒と北の大地でブレーク

デイリースポーツ
  • 2024年07月10日(水) 06時00分
 「函館2歳S・G3」(13日、函館)

 自らの手でつかみ取ったチャンスをきっちり生かしたい。ルーキーの大江原比呂騎手(19)=美浦・武市=が、6月福島で新馬勝ちしたラインパシオンとの継続コンビで重賞に初挑戦。北の大地でパートナーを世代初の重賞Vへと導き、自身も史上6人目の偉業(重賞初騎乗初制覇)達成で大きな飛躍を遂げる。

 デビューからわずか4カ月。大江原比呂は巡ってきたチャンスに武者震いする。重賞初騎乗初Vとなれば、22年の今村聖奈CBC賞テイエムスパーダ)以来、史上6人目の快挙。比呂は「まさか乗れるとは思っていませんでした。ありがたいですし、この機会を無駄にしないようにしたい」と気合を入れる。

 相棒はラインパシオン。新馬戦は9頭立てで6番人気の評価だったが、好位を手応え良く進むと、ラストは上がり最速の脚で図ったように差し切った。自身にとってもJRA2勝目を挙げた思い入れの強い馬。「新馬とあって発馬が分かっていない感じで速くはなかったですが、出てからはしっかりと真面目に走ってくれました。最後まで反応してくれましたし、すごくいい馬だと思います」と信頼を口にする。

 ダートからの転戦組はグレード制が導入された84年以降(ダート1000メートルで行われた94年を除く)ずっと勝てていなかったが、昨年のゼルトザームがそのジンクスを払拭した。比呂も「動きは軽いので芝はいいと思います」と歓迎する。自身の函館初参戦には「先輩方に聞きたいですし、どう乗ったらいいのか、自分なりに考えたい。緊張はしていないです」と、浮足立つことなく冷静にレースを見据えている。

 ひと足先に函館入りしたパートナーは順調に調整過程を踏んでいる。黒田助手は「一回使って気持ちの面が成長した。体は変わりないけど、上積みはあると思う」と手応えを口にする。「初戦も大江原ジョッキーがうまく乗ってくれたし、重賞挑戦で頑張ってほしいね」とエールを送った。

 先日に重賞初Vを決め、JRA通算100勝も達成した永島まなみを中心に、女性騎手の活躍が目立つ競馬界。後れを取るわけにはいかない。「本当にすごいなと思います。自分も負けないように頑張りたいです」。北の大地で結果を残し、ブレークの足掛かりとしたい。

提供:デイリースポーツ

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