「
優駿スプリント・S2」(10日、大井)
3番人気の
ティントレットが、新天地でクラシックのうっぷんを晴らした。2着に2番人気の
ギガースが入り、上位2頭に「第31回アフター5スター賞・S3」(9月11日・大井)への優先出走権が与えられた。無傷4連勝で1番人気に支持された
カヌレフレイバーは3着に敗れた。
東京ダービーしんがり負けから
ティントレットが鮮やかに羽ばたいた。
前回の2000メートル戦から一気に800メートルの距離短縮で、キャリア初のス
プリント戦。「今回のテーマでしたが、ダービーで初めて乗せてもらった時に“スピードのある馬”という印象でした。スタートは頭ひとつ遅れたけど、二の脚にいいモノがありましたね」と矢野貴はしてやったり。3番手の外から直線入り口で早々と先頭に立つと、ス
プリント戦線を戦ってきたラ
イバルたちを子ども扱いにした。
昨年の
フジコチャンに続く連覇となった荒山勝師は、これが
地方競馬通算900勝(うち重賞31勝)の
メモリアル。門別から転入後2連勝。勢いに乗って臨んだクラシックロードははね返されたが、「スタートセンスのいい馬で前から短距離も考えていたけど、一生に一度、クラシックへの夢も捨て切れなかった。新しい一面を見せることができて良かった」とホッとした表情。選択肢を広げた3歳の若きス
プリント王。その行く手は視界良好となった。
提供:デイリースポーツ