粗暴な行為により騎乗停止処分を受けていた
池添謙一騎手(44)=栗東・フリー=が10日、函館競馬場で騒動後初めて公の場に姿を現し、一連の騒動を謝罪した。調教後に報道陣の取材に応じ、「今回の件で富田騎手、騎乗依頼を頂いた馬主さん、調教師の皆さん、厩舎関係者のたくさんの方々にご迷惑をお掛けしました」と頭を下げた。
池添は6月24日夜に函館市内の飲食店で富田ら複数の騎手と会食。互いに酔った状態で、富田に高圧的な態度で絡むなどした。その行為に耐えかねた富田が、近くにあったスマホをテーブルにたたきつけたところ画面が割れ、そのスマホが池添のものだった。その後、2人は口論になったが、別の騎手が引き離して池添は先に函館競馬場の調整ルームに戻った。
しかし、怒りが収まらなかったため電話で富田に調整ルームへ戻るように指示。1階ロビーで待ち構え、25日午前2時40分ごろから再び口論となって、もみ合いとなるなどの粗暴な行為に及んだ。池添は6月29日から開催4日間、富田は同2日間の騎乗停止処分を受けていた。
処分が明け、今週からレース騎乗を再開する池添は「明けたから終わりではなくて、自分がしてしまった行動を反省して、これから二度とないようにしていきたい。(ファンから)頂いた叱咤(しった)激励をしっかり受け止めて、結果で一つ一つ大事に返していきたい」と神妙な面持ちで語った。
提供:デイリースポーツ