今週も開催は引き続き「福島・小倉・函館」の3場。
日曜日の重賞は、例年荒れる傾向が強いハンデ重賞・
函館記念(GIII・函館・芝2000m)。今年も荒れるかどうかはわからないが、大きく狙うならばこういうタイプのレースのほうが面白いはず。今週も過去10年データを使って、レース傾向と馬券ヒントを探っていこう。
1. 上位人気勢は揃って不振!?
いつものように、まずは人気上位馬の過去の成績チェックから。
とにかくこのレースは上位人気馬が揃って不振。特に1番人気馬は、昨年
ローシャムパークが勝ったものの過去10年でわずか2勝だけしかない。成績は【2-1-0-7】。ちなみに19年の勝馬
マイスタイル以前に勝っている1番人気馬となると、06年の
エリモハリアーまで遡らないとならない。
2番人気馬は【2-0-1-7】。3番人気馬は【2-0-2-6】。1〜3番人気馬で一応6勝はしているものの、上位3番人気までの馬が2・3着になるケースがとにかく少ないといえるだろう。3連系のフォーメーションで馬券を買う場合には、それなりの工夫が必要となる。
もっとも馬券に絡んでいるのは7番人気馬。成績は【1-1-3-5】で、上位人気馬より馬券圏内になっている。今年も7番人気がどれになるかはチェックしておきたい。
2. トップ&最軽量ハンデ馬の成績は?
レースの軸馬選択を悩ませる要因のひとつがハンデキャップ。
過去10年、トップハンデ馬の斤量は、毎年57キロから59キロの範囲。それらを背負ったなかで勝っている馬は1頭もいない。2着が2頭だけである。トップハンデ馬の単勝馬券というのはちょっと買いづらいところだ。
一方、最軽量ハンデ馬は、過去10年、斤量49キロから54キロの範囲となる。それらを背負った馬たちはのべ数にすると21頭。これも最高着順は2着で勝利なし。トップハンデ馬も最軽量ハンデ馬も積極的には買いづらい。
ちなみに勝利している馬のハンデ斤量は、54キロが2頭・55キロが2頭・56キロが5頭・57キロが1頭となっている。
3. 5枠から内が圧倒的に好成績?
過去10年、1枠から4枠を「内」、5枠から8枠を「外」とすると、1着馬は「内」7頭対「外」3頭。
さらにこれを1着から3着までの馬券圏内30頭データにすると、「内」20頭対「外」10頭となる。特に2〜4枠の馬が比較的多く馬券になっている。迷ったら内枠優先という感じでいいだろう。
4. 逃げ馬・最速上がりタイプの成績は?
騎手でいえば、過去10年はすべて違う騎手が勝利している。厩舎の東西も関東6勝・関西4勝。
逃げた馬の成績は【2-0-1-7】で大敗するケースもしばしば。一方の最速上がりを出している馬も、馬券圏内になっているのはほぼ半数しかいない。ある程度流れに乗ってポジションを取れる馬のほうが有利といえそうである。