競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
七夕当日の7日に行われた福島新馬戦(芝2000m)は
ジェットマグナム(牡、安達)が好位追走から逃げた2着馬を直線で半馬身かわしてV。落ち着いたレース運びで、能力の高さを示した。師は「ケイコで水準くらいは動いていましたが、新馬戦ですからね。ジョッキーがうまく乗ってくれました」と鞍上の好騎乗をたたえた。レース後は放牧へ。「まだ緩さが残っていますし、これからもっと良くなると思います」と成長を期待した。
同日の小倉新馬戦(芝1200m)は
スリールミニョン(牝、高橋康)が名付け親である
永島まなみJのエスコートでV。2番手追走から直線で抜け出し、2着馬の追撃を首差しのいだ。「ケイコはすこぶる動いていましたし、仕上がり早。やれる手応えは持っていました。逃げ馬をマークしてきっちり差し切ってくれましたし、着差以上にいい内容でした」と西岡助手も喜びの声。ただ課題もあるようで、「ジョッキーからは『まだ緩さがあるのか、
ゴーサインに瞬時に反応をしませんでした』と言われました。そこが今後の課題ですが、その分、成長が見込めますからね」と先を見据えた。今後については「ケイコの動きや血統面を考慮して千二でデビューをしましたが、レースぶりを見ると短距離にこだわらなくても良さそうです。番組は未定ですが、距離を延ばすことも考えています」とのこと。
次週の注目新馬は20日の小倉新馬戦(芝1800m)を松山Jで予定している
アリーヴォの半弟
グレインワーク(牡、池添、父
オルフェーヴル、
母エスメラルディーナ)。1週前の10日は鞍上を背に栗東CWで3頭併せ。僚馬2頭の真ん中を追走し、長めからしっかりと追われ、6F81秒4-37秒4-11秒7をマークした。師は「3日にも3頭併せ(6F85秒3-38秒5-12秒0)を行っていますが、その時よりも強めにやりました。折り合いも良く、十分な動き。問題なくきています」と感触は上々だ。(馬サブロー栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ