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【函館記念】ホウオウビスケッツ 父・マインドユアビスケッツに捧ぐ待望の重賞初V!巴賞に続く見事な連勝劇

デイリースポーツ
  • 2024年07月15日(月) 06時00分
 「函館記念・G3」(14日、函館)

 函館開催を締めくくるサマー2000シリーズ第2戦は、岩田康騎乗の3番人気ホウオウビスケッツが快勝した。2番手追走から直線で逃げ馬をとらえると、最後は後続に3馬身半差をつけて重賞初制覇。父マインドユアビスケッツに初のJRA重賞タイトルをプレゼントした。2着は4番人気のグランディア、3着には14番人気の伏兵アウスヴァールが入り、1番人気のサヴォーナは4着に終わった。

 成長著しい4歳馬が函館の地で躍動した。3番人気のホウオウビスケッツが2番手追走から堂々と抜け出し、2着グランディアに3馬身半差をつけて快勝。巴賞に続く見事な連勝劇で、待望の重賞初制覇を果たした。

 激しい気性が災いし、レースで力を発揮し切れないことも多かったが、この日は違った。岩田康が「行く馬がいるのは分かっていたので、その後ろと決めていた。気がいい馬だけど、2コーナー過ぎに落ち着いてくれた」と振り返ったように、好スタートからすんなり2番手に収まると、がっちりと折り合って脚を温存した。3角過ぎの勝負どころから徐々にギアを上げ、残り1Fで逃げ粘るアウスヴァールをかわすと、あとは後続との差を広げるだけだった。

 「セーフティーリードを取って、後ろに脚を使わせるレースができたのが良かった」と会心騎乗に胸を張った岩田康。これでコンビを組んで4戦2勝、3着2回。手の合う相棒について、「ダービーでも好走(勝ち馬タスティエーラから0秒2差6着)していた馬。もっと大舞台に行ける馬だと思う」とさらなる高みを見据えた。

 奥村武師も「まず一つタイトルが獲れてホッとしました」と安どの表情。「精神的に成長して、人とやりとりができるようになってきました。遅生まれで、4歳になったばかり。まだまだ成長の余地があります」とさらなる進化に期待する。

 この後は休養で秋に備える予定。指揮官は「目標は天皇賞・秋(10月27日・東京)。その前に一つ使うかは状態を見て考えたいです」と説明する。北の大地で大きなきっかけをつかんだマインドユアビスケッツ産駒は、秋にさらなる成長を遂げて本州でも大暴れする。

提供:デイリースポーツ

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